またしても漫画原作の実写映画化が決まった。作品は01年8月号から10年7月号まで「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載されていた人気作品「鋼の錬金術師」で、17年冬に公開される。
コミックスは全世界累計発行部数で7000万部を超えるこの作品。死生観を考えさせられる展開が日本にとどまらず、特にイギリスを中心としたヨーロッパ圏で絶大な人気で、これまでに「ハリー・ポッター」「るろうに剣心」「デスノート」などを手がけてきたワーナー・ブラザーズがそこに目を付け実写化に至った。しかし、早くも原作ファンからは実写化に対して大ブーイングが起きている。
「原作の舞台は架空の国ですが、モデルになっているのは産業革命の頃のイギリスで、主役の名前はエドワード・エルリック。もちろん金髪です。なのに主演はHey! Say! JUMPの山田涼介。山田ファンでさえ嘆くほど、原作イメージからかけ離れています。さらにヒロインのウィンリィ・ロックベルには本田翼。原作の漫画家である荒川弘氏がミッチーこと及川光博を理想のキャスティングとしてあげていたロイ・マスタングには、及川ではなくディーン・フジオカがキャスティングされています。これだけでも大ブーイングは当然といえるでしょう」(漫画誌編集者)
人気漫画の実写映画化といえば「テラフォーマーズ」が先月公開されて大爆死したばかり。今作も同じような目に遭わなければよいのだが。