お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が7月9日放送のラジオ番組「霜降り明星のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)に出演。熱海市の大規模土石流に関して不適切な発言をし、番組内で謝罪した。
番組で粗品は「何となく、静岡でロケする時、いつも富士山見えへんぐらい、雨か曇りかみたいの、あるやん、よう。半分ノリですけど、宮崎ちゃん(雨女)ちゃう? みたいな」と、静岡朝日テレビの冠番組「霜降り明星のあてみなげ」で共演する宮崎玲衣アナウンサーが雨女だという話題でトークを展開。
そこから「熱海が終わったもんな、雨で。いや、宮崎アナのせいで」と、宮崎アナが雨女ぶりを発揮して、熱海市を窮地に追い込んだと独自の解釈を披露。
これに相方のせいやは「宮崎アナのせいじゃないけどね」と粗品に反論し、「熱海心配なんですよね。募金かなんか、してもええなぁ、マジで。お世話なってますから。宮崎アナも今、結構報道とかで、今頑張ってるよ。めちゃニュース読んで。熱海は心配ですね」と、熱海市を思いやるコメントをして、フォローした。
その後、粗品も「先ほど番組の中で熱海について話しましたが、現在も安否が不明な方がいる中で、配慮のない発言をしてしまい、申し訳ございませんでした。取り消して、おわびいたします」と謝罪。ラジオ聴取用ネットサービス「radiko」では発言を含む部分を約11分カットして配信する事態へと発展した。
この粗品の不謹慎発言に「自然に出てきちゃった言葉だろうから、『ホントにそう思ってたんだろうな』って感じます」「けっこう好きで応援してたのに‥‥天狗になってきましたね」「東日本大震災以降、『死ぬぞ』って言葉を使わなくなったサンドウィッチマンとはひどい違いだな」など、粗品に失望する声が相次いでいる。
「18年のお笑いコンテスト『M-1グランプリ2018』でコンビで優勝を収め、翌19年のピン芸人NO.1を決める『R-1ぐらんぷり2019』でも頂点に立ち、『M-1』と『R-1』の二冠を達成したことで、粗品は出始めの頃は天才や逸材などと持ち上げられていました。さらに高身長でルックスも悪くないにも関わらず、女性との夜の営みが未経験だったりと親しみやすさもあり、女性人気もありました。
しかし、最近では自身の冠番組『新しいカギ』(フジテレビ系)で、スタッフが用意したまな板に激怒し、粗品が納得するまな板を買いに行かせたことで収録が3時間も遅れてしまったことを『週刊女性PRIME』に暴露されてしまい、天狗になってきた疑惑も出ています。なんでも、マネージャーの連絡ミスで到着が遅れた時は、すごい剣幕でマネージャーを問い詰めたりもするそうで、若いスタッフたちが粗品に戦々恐々としているとか。今回の不謹慎発言もそういった緩みから出てしまったのかもしれませんね」(芸能ライター)
7月1日にニホンモニターが発表した「2021上半期タレントCM起用社数ランキング」では、8社のCMに出演するお笑いコンビのサンドウィッチマンが“お笑い芸人部門”で1位を獲得。同コンビはお笑いの実力があることはもちろんのことながら、東北の復興支援を長く続けていることが評価されての結果であることは間違いなし。
粗品も売れっ子であることは間違いないのだが、長く生き残りたいのであれば、今回の騒動をきっかけに心を入れ替えて頑張ってほしいところだ。
(田中康)