人気ドラマ「99.9―刑事専門弁護士―」(TBS系)は、ストーリーや出演者の好演が注目されているが、仕掛けやおもしろ小道具、ダジャレなどが随所に散りばめられているところも大きな話題になっている。
「なかでも松本潤演じる深山先生を助けるパラリーガル役のラーメンズ・片桐仁がいい味を出しているのですが、その明石の持ち物が笑いを誘っています」(女性誌記者)
ドラマに登場する明石が斜めがけしているスマホケースは、魚のヒラメを象ったオブジェ。さらには修正液のペリカン、土偶のペットボトルカバーなど、粘土で作られたアートな作品ばかりだ。
「これら粘土細工のアートな小道具は、片桐の私物です。ヒラメ型のスマホケースも、片桐が普段使っているものを打ち合わせで見た監督が気に入って、ドラマで使用することになったんです。この小道具が、コミカルで個性的な明石という役柄をおもしろおかしく見せてくれるんです。片桐も、コントユニットを組んでいる相方の小林賢太郎も多摩美大の版画科を出ているアーティストなんです。学生時代から落語研究会で笑いに打ち込んだ片桐は『絵を売りたいのなら名前を売ってからでも遅くない』と小林に口説かれてラーメンズを結成しています。そんな片桐が、実は4月から粘土細工の個展を全国10都市で開催中なんです。ドラマのヒットで片桐のアート作品は注目されていますから、個展の入りにも大きく影響するでしょう」(芸能ライター)
この個展には、ドラマで話題となったヒラメのスマホケースも展示されるとのこと。小林の惹句が、まさに現実になったということだ。
(伊藤その子)