過去の“イジメ自慢”発言で炎上中のミュージシャン・小山田圭吾の所属事務所社長が「女性自身」の取材に応じ、そもそも東京五輪の開催に「賛成していません」と語った。
小山田は1994年発行の音楽誌によるインタビューにて、学生時代に障がいを持つ男子へのイジメや暴行を悪びれる様子もなく告白。五輪の開会式制作メンバーに作曲家として名を連ねたことにより、当時の発言が掘り起こされ、最終的にメンバーから辞退することとなっていた。
そうした状況の中、開会式直前に同誌は、小山田のマネージメントを務めてきた事務所の代表取締役・O氏を直撃取材。「この件の全責任は小山田にあります。だから彼も私も、弁明も言い訳もしません」というO氏だが、雑誌での告白から27年間にわたって謝罪をしてこなかった理由を聞かれると、「(誌上での)発言が全部本当なのかといえば、必ずしもそうではなく‥‥」と返している。
また、「なぜ過去を封印して五輪開会式の作曲担当という大役を受けたのですか?」との質問には、「封印していたわけではありません。ただ、この五輪の仕事は(本人も)あまり乗り気ではなかったんです。私も本来は引き受けるべきではなかったと思います」とし、両者は当初から五輪開会式に携わることには消極的だったという。
続けて、O氏はコロナ禍での五輪について「実は私も開催に賛成していません。小山田自身がどう考えているかは、本人の口からは聞いていませんが」と話し、「イヤだったのならば、なぜ引き受けたのでしょうか」との質問には「そういう状況になってしまっていて‥‥」と答えた。
さらに、同誌は「小山田さんの過去の発言は、海外でも報道されていますが、会見はしないのでしょうか?」と質問。これにO氏は「五輪の件も辞退しましたし、いますぐに会見というのは無理です。事態が鎮静化して、次の機会でもあれば。あとは私が業界関係者にお詫びして、騒ぎが収束していけば、ありがたいのですが」と近日中の会見については否定し、関係者への謝罪行脚によって騒動が収まるのを待つ姿勢のようだ。
「『弁明も言い訳もしません』と語るO氏でしたが、イジメの内容に関して全てが真実ではないと語り、そもそも五輪開会式の制作メンバーという大役には乗り気ではなかったと告白。さらに、全責任が小山田にあるとしながら、会見をして世間に説明をするつもりはなく、業界関係者への謝罪で鎮静化を望んでいる様子に対し、同誌は小山田自身の反省の意思を疑問視しています。
ネット上でも、O氏の言い訳にも近い釈明の言葉に『超ダサい! 言い訳が負け惜しみにしか聞こえない! イヤなら最初からやらなければいい』『五輪に乗り気だろうがそうでなかろうが、過去の犯罪行為がなかったことになるわけじゃないけどね』『だいたい不祥事の弁明で匿名希望はあるのか。挙げ句の果てに、インタビュー記事内容は嘘で、オリンピックに反対、仕事もやる気がなかったと語る。全てにおいて失礼な人達』『謝罪する気が全くないのはよくわかりました』『理解できないコメント』などの批判が殺到し、結果的に世間の怒りを増幅させることに。会見をするつもりがないのであれば、こうした中途半端な取材も一切受けないほうが小山田の今後のためにも賢明だったかもしれません」(テレビ誌ライター)
小山田は8月20~22日に開催される「フジロックフェスティバル」に初日、2日目と出演予定。こちらにも波風が立っているようだが、何食わぬ顔で現れるのだろうか。