7月28日に行われた卓球女子シングルス準々決勝で、取材陣のカメラライトが当たっていると審判にジェスチャーでアピールした伊藤美誠選手。結果は伊藤選手の勝利だったが、対戦相手が韓国の田志希選手だったことで、ライトは韓国メディアの妨害工作だと批判の声がSNS上であがっていた。
しかし、そのライトは情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)のクルーだったと、8月5日発売の「週刊新潮」が報じた。
同誌の取材で日本テレビ関係者は「彼らに伊藤選手を妨害する意図なんてないでしょう。ライトが点いているカメラの後ろにいるのは以前スポーツ局にいた局員ですが、ほかのクルーは基本的に情報番組の人間。スポーツ取材の勝手がわからず、ライトを点けてしまっただけなのではと思います」と証言している。
同誌の取材に対し同局は「当該クルーが日本テレビの取材班だったことは事実で、関係者の指摘を受けて対応しました。日本テレビは今後もルールに則って取材を進めてまいります」と認めた。
これに対しネット上では「ちゃんとお詫びしてほしい」「己の無知で勘違いから外交問題に発展しかねないことをした点と世間を騒がした点で謝罪を国内外にすべき」「勝手がわからずはただのいい訳、しっかり事前打ち合わせ出来てなかった証拠。人生懸けて戦ってる選手の足を引っ張る行為は許せない」などの批判が集中した。
「記事中、『スッキリ』のスタッフの中には『自分たちとバレてないからいいや』という態度だったとあります。失敗は誰にもあるが、責任転嫁は許されません」(スポーツジャーナリスト)
フェアな精神は、選手だけでなくそれを取材する側にも求めたいものだ。