タレントの坂上忍が8月9日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)に出演し、東京五輪メダリストへのインタビュー内容に物申した。
この日の放送では、女子砲丸投げ金メダリストのキョウ・リツコウ選手に対する中国国営放送リポーターによる無礼な質問などを取り上げる中、坂上は「今に始まったことじゃないけど、(メダリストへのインタビューで)気になることがある」と切り出した。
8日の男子マラソンで大迫傑選手が笑いながら「あんまり泣かさないでください」とインタビュアーに指摘したシーンを引き合いに出し、「あの、無理やり泣かせようとするの、やめたら? 俺、あれ、大っ嫌いなんだよ。わざとらしいんだよ」と冷静に指摘した。また、「涙って、自然に流れるからきれいなわけで。アスリートの涙なんて究極なわけじゃないですか。それをね、聞き手が汚すんだよ」とインタビュアーが感動を台なしにしていることに憤慨。アスリートの涙を誘導しているような思惑が露骨に伝わり、「その意図が見え隠れするってことは、下手ってことなんだよ」とインタビュアーの力量に疑問の目を向けた。
続けて、「意図なんて持っちゃいけない。素直にやるの、お仕事は。わかった?」と、しまいには隣にいるフジテレビアナウンサーの伊藤利尋を説教。伊藤アナはこれに「全国のアナウンサーをいつの間にか代表して、お詫び申し上げたいと思います」と返した。
「ネットからは『これには賛同。出し尽くして疲れ切っている選手にしつこくインタビューするのもやめてほしい』『この意見には同意。お涙頂戴な演出は本当に嫌い』『坂上忍の言うことに共感することはほぼないのだが、これはそう思う』などと同調する声が多く集まる一方、『いちばん酷かったのが松岡修造。4×100mリレーの後に無理やり選手を泣かせて感動を作り上げようという魂胆が気持ち悪かった』『テレ朝の松岡修造を多用するのはやめてほしい』『修造が本当にウザすぎます』との指摘も。常に“アツい男“として知られる松岡修造が、アスリートを泣かせようと必死だったとして、槍玉にあげられています」(テレビ誌ライター)
五輪期間中は「バイキングMORE」出演を1週間ほど休んでいた坂上。自宅で一視聴者としての目線から大会を見守った時、インタビュアーのあまりに“見え見えな質問”に違和感を覚えたのだろう。
普段はその発言が物議を醸すことが多いものの、感動に水を差すインタビュアーへの嫌悪感は多くの人にとっても共感できる指摘となったようだ。
(木村慎吾)