お笑いコンビ・雨上がり決死隊が8月17日をもって解散した。同日、コンビ最後の仕事として、吉本興業の公式YouTubeチャンネルとABEMAにて「アメトーーク!特別編 雨上がり決死隊解散報告会」が配信され、東野幸治、出川哲朗、ケンドーコバヤシ、狩野英孝、FUJIWARAの藤本敏史と原西孝幸らゲストが見守る中、宮迫博之と蛍原徹が解散に至った経緯について語った。
コンビが休止状態になったのは、宮迫が振り込め詐欺グループの忘年会に闇営業で出席したことが発覚した19年6月から。宮迫は最初、ノーギャラだったと説明していたが金銭を受け取っていたことが明らかになり、7月に吉本興業から契約を解消された。その翌日に宮迫は、同じく闇営業に出席していたロンドンブーツ1号2号の田村亮とともに記者会見を開催。吉本の幹部から圧力を受けていたことを明かし、事態は混迷を極めた。
その後、宮迫は20年1月に公式YouTubeチャンネル「宮迫ですッ」を開設。動画内でたびたび、雨上がり決死隊としての活動再開の願望と、コンビ初の冠番組だった「アメトーーク!」(テレビ朝日系)での地上波復帰を語っていたが、皮肉にも「アメトーーク!」での復帰と同時にコンビ解散となってしまった。
番組では、解散は今年4月に蛍原から伝えたこと、コンビが存続しているがゆえに後輩やスタッフらに気を遣わせていることに蛍原が辛くなってきたことが語られた。また「価値観や方向性のズレが大きくなってきた気がする」と感じたのは宮迫がYouTubeで活動を始めた頃からだったことも明かした。
宮迫はそれに対して、「(YouTubeを始めた時の)そのへんの細かい気持ちとかそういうのも伝えられていなかった」「(このまま消えてしまったほうがいいとか)いちばんアカンことを考えてしまってた」など当時を振り返った。また、地上波復帰については依然あきらめていないことを明言。いつか蛍原の隣に戻りたい気持ちも何度か口にした。
ネットでも《ホトちゃんが悩みに悩んで出した結論はやむなしという印象だった。宮迫の言う「いつか相方の隣に戻って」「まだあきらめたわけじゃない」という言葉が上っ面だけの薄っぺらさしか伝わらなかった》《ただただほとちゃんの腹の括り方がすごかった》《蛍ちゃんがスッキリした感じに見えてよかったです。ここまで多くを語らなかった蛍ちゃんが出した決断は何よりも説得力があったなぁ》など、蛍原への感想が相次いだ。
「番組内では蛍原は頑固で繊細な性格であることがたびたび語られ、筋を通さないと気が済まない性分であることがうかがえました。宮迫のYouTube開設を時期尚早と感じ、納得がいかなかったのも蛍原の性格ゆえと言えますし、解散もこれ以上周囲に迷惑をかけたくないという蛍原なりの筋の通し方でしょう。解散が決まった当初、蛍原は『アメトーーク!』を降板するつもりだったことも明かされていましたが、性格を知れば納得です。結局、解散は蛍原の曲げられない性格ゆえであり、宮迫が蛍原の性格を知っていながらも筋を通しきれなかったため至った結果と言えそうです」(芸能記者)
休止を経てついにコンビ解散へと至った宮迫と蛍原。2人はそれぞれどこへ向かうのだろうか。
(柏原廉)