嵐の相葉雅紀の次回出演ドラマが発表された。10月スタートの「和田家の男たち」(テレビ朝日系・金曜23時15分~)だ。「僕とシッポと神楽坂」(同局系)以来の主演ドラマとなる。
単発ドラマ「絆のペダル」(2019年)、「誰も知らない志村けん」(2020年、ともに日テレ系)に出演していたものの、連続ドラマは実に3年ぶり。相葉にとって嵐のグループ活動休止後、初の俳優業で、「3年間、連続ドラマの現場から離れていましたが、戻ってきました! 全力を尽くし、すべてを出し切るつもりで頑張ります!」と大張り切りだ。
相葉の役は15年勤めた会社がコロナ禍で倒産したため、デリバリーサービスの配達員で食いつないでいたところ、縁あってネットニュース記者に転身する和田優という役。母親の再婚相手で血がつながらないにもかかわらず、母亡き後男手一つで育ててくれた父親でテレビ局の報道番組総合プロデューサー、和田秀平に佐々木蔵之介。佐々木の父親で相葉の祖父である新聞社論説委員、和田寛を段田安則が演じる。
「疎遠だった3人が20数年ぶりに再会し、同じ屋根の下で暮らし始め、世代間ギャップを乗り越え、インターネット、テレビ、新聞というバックグラウンドの壁を乗り越え、三者三様の立場で意見を戦わせていくストーリー。マスコミ人としてのありよう、独身男3人の恋模様、亡き母にまつわる謎なども絡めたホームドラマとなるようです。脚本を『長男の嫁』『ふたりっ子』などのヒットメーカー、大石静氏が手掛けます」(テレビ雑誌記者)
久々の連ドラ登板となった相葉。ファンにとっては、嬉しいかぎりだが、相葉を取り巻く状況は喜んでばかりはいられない。視聴率次第では、俳優業をあきらめ、MC専業を選択せざるをえなくなる。
「今回相葉の連ドラを放送するのは、テレ朝です。これまで相葉は嵐と蜜月関係にあるフジテレビで3本、『ラストホープ』『ようこそ、我が家へ』『貴族探偵』と2年ごとに主演。国民的グループ嵐の一員だからこそ勝ち得た主演作です。フジテレビ連ドラ初主演の『ラストホープ』は10.6%を記録。『ようこそ、我が家へ』も12.5%の2桁視聴率を記録しましたが、月9ドラマ30周年記念作と銘打った『貴族探偵』は、平均視聴率 8.6%、最低7%と結果を残せず、同局ではそれっきりになってしまいました。テレ朝では3本に主演。連ドラ初主演作『マイ・ガール』が8.8%、『バーテンダー』 10.0%と右肩上がりでしたが、『僕とシッポと神楽坂』で平均視聴率 5.3%と半減してしまいました。相葉の演技力不足を指摘する声も少なくなく、以来お呼びがありませんでした。それでも今回相葉に主演ドラマが回ってきたのは、同局で放送中の『相葉マナブ』があるからです。
同番組は2013年から続く相葉の冠バラエティで、2桁の視聴率を維持。今春、30分番組から1時間に延長されましたが、8月1日には東京五輪中継放送中にもかかわらず高視聴率を記録、底力を見せました。企画刷新の甲斐もなく低視聴率が続いて打ち切りの声もささやかれる『VS魂』を抱える相葉にとって、心のよりどころとも言える番組です。『相葉マナブ』でのテレビ朝日に対する貢献により、ドラマの代表作がないのが悩みと言う相葉のため、テレ朝が万全の態勢で用意した企画なのではないでしょうか」(芸能ライター)
佐々木と段田という実力派俳優が脇を固める「和田家の男たち」。ここが相葉の踏ん張りどころなのかもしれない。
(塩勢知央)