お笑いタレントの宮迫博之が9月15日に自身のYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」を更新し、今後の方針として「日本の食を応援します!」と意気込みを見せた。
宮迫は「ご報告」とした同日の動画の中で、「決意表明をさせていただきたいと思います」と切り出し、同チャンネルでは今後、コロナ禍で窮地に陥る飲食業界を救うことをテーマに進めていくと発表した。
自身もたこ焼き屋の経営に携わっていることから、「美味しいお店で美味しいものを食べる」ことが唯一の趣味だと説明。食の素晴らしさを訴えた上で、飲食業界への貢献を果たしていきたいという。また、一部からは企業からのPRオファーを受けて動画を制作する企業案件について「カネ儲けをしてるじゃないか」とのヤジを受けることもあると明かしつつ、「今後もそれはやっていきます」と明言。その理由として、「お金を稼がないと、何かをしようと思っても、お金のない状態では出来ないので」と説明し、「このチャンネルはカツカツです」とギリギリの収支バランスであることを嘆いた。
続けて、演者の宮迫を筆頭にカメラマンや編集スタッフといったチームでのYouTube活動となっていることから、「全員クビにして僕1人だけで出来るんであれば、もちろんお金儲けにはなっていくと思うんですけど、色んなスタッフさんにお給料を払わないといけない」とし、「企画で、これだけのお金がかかるというのも、お金は必要」とやはり企業案件をやらなければならない事情を説明した。
さらに、「出来ることならお金儲けはしたい。死ぬほどお金儲けはしたい。散々、お金儲けて隠居したい、本当のことを言うとね」と正直な思いを漏らすと、スタッフからは「本音が出た!笑」とのツッコミが飛んでいた。
「飲食業界を救いたいとする宮迫の思いや、チームの仲間のためにも企業案件などのオファーが必要であるという主張には、『宮迫さんファイトです!』『今回のような本音、どんどん出してほしいです』といった好意的な反応が寄せられています。実際、企画・撮影・出演・編集などを全て1人でこなすユーチューバーも多い中、大きなチームで動く宮迫にはより大きな収益が求められるのは事実でしょう。しかし、途中に口にした『全員クビにして僕1人だけでできるなら、もちろんお金儲けにはなっていく』との発言には、仲間への敬意が感じられない言葉だったとして、世間から『たとえ話としても、全員クビにして‥‥という表現を使ってしまうところが、この人の自己中心的で残念なところ』『自分が殿様にでもなったつもりなんでしょうけど、支えているスタッフとしては縁起でもない言葉』『あなたのチャンネルをよりよくするために汗を流してくれているスタッフに、こんな上から目線の、人件費としか思っていない思考であることが残念』『自分本位で他人のことを思いやれない寂しい人間』などの批判が集中する結果になりました」(テレビ誌ライター)
とりわけ、この発言が生々しく聞こえてしまうのは、実際に宮迫が「闇営業問題」で自分を慕って付いてきた後輩たちを見捨てた過去があるからだろう。
現在チャンネル登録者が150万人に迫る凄まじい勢いを見せるトップユーチューバーの宮迫にとっては、もはや過去の話かもしれない。しかし、「全員クビにして」発言は、これまでの宮迫による仲間や後輩に対する不義理な扱い方を思い起こさせてしまう、不用意なものだったのかもしれない。
(木村慎吾)