俳優・田中圭による直近1年間の不祥事について、「デイリー新潮」が9月26日に取り上げた。
記事では、2016年放送のドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)への出演で大ブレイクし、一躍人気者となった田中の素行不良について取り上げ、関係者はそんな田中の芸能キャリアを懸念しているという。
それもそのはず、同誌は「田中の問題行動を報じた記事を、古い順にご紹介しよう」とすると、2020年7月30日に報じられた、二日酔いでのドラマ現場入り騒動を皮切りに、次々と連発された田中の不祥事の数々を列挙。わずか1年の間に3度のトラブルを報じられる問題児だったのだ。
二日酔い騒動では年下の共演者である石原さとみから「集中してくださいよ」と叱責された田中だが、その直後の8月3日にはタクシーでの支払いが不能になるほど激しく泥酔し、警察に一時保護されるという事態も勃発。ネットでは「石原の説教が全く響いていない!」との指摘もあった。
そして、新型コロナウイルス感染も判明。それからおよそ1週間後には最も大きな批判を集めたスクープを報じられてしまう。「週刊文春」によって「コロナ感染 田中圭 20人超で深夜誕生日パーティー」と題し、田中の自宅で開催された“密”な誕生日パーティーの模様を写真付きで報じられてしまったのだ。
記事によれば、田中の自宅での開催は本人に知らされていないサプライズだったというが、コロナ感染報道直後のパーティー発覚となり、デイリー新潮は民放ドラマスタッフによる「パーティー報道の余波は収まらず、ちょっと洒落にならない雰囲気になってきました」との言葉を掲載している。
業界からは、不祥事連発の田中に対し、「もう少し生活態度を改めないと、リスクを背負ってまで起用したいというプロデューサーやディレクターは出てこないでしょう」と警鐘を鳴らす向きもあり、レッドカード寸前の状況だと言えるかもしれない。
「酒にまつわるトラブルが続く田中には相変わらず世間からも『総じて考えが軽いのだろうね。いい年齢になって周囲に迷惑をかけているというのは』『俳優業に私生活は関係ないという人もいるかもだけど、いい加減もうそんな時代じゃないということに気付いたほうがいいと思う』と厳しい声が寄せられていますが、一部からは多忙すぎる日々がそうした不祥事につながっている可能性を指摘する声もあります。
田中は2019年9月に放送を終えたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)からの2年間で10本ものドラマに出演し、今年10月からも『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレビ東京系)の主演を担当。加えて、映画俳優としても2019年8月公開の『劇場版 おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』から、現在公開中の『総理の夫』までに8本の作品に出演し、2021年も2本の新作が控えています。それ以外にも多くのCMやバラエティー番組への出演もあり、これだけのハードスケジュールをこなしつつ、仲間との宴席にも顔を出したいのであれば、どこかに歪みが出てしまうのも無理はないでしょう。
ネット上にも『働かせすぎのような‥‥次クールもドラマやりますよね? どこかで休ませないと仕事のストレスでますます酒に走りそうな気がします』『映画の予告見るとだいたいこの人出てる。プロとはいえ、そう何本も映画やドラマに出ていたら、切り替えが難しくてストレスにならないのかな』『忙しすぎてお酒に逃げているのだろうか』などと心配する声も散見されました」(芸能ライター)
田中は9月17日よりHuluにて配信中のドラマ「死神さん」で主演を務めている。同作の配信記念イベントでは、共演者の前田敦子から「撮影中に毎日、終わった後の晩ごはんのメニューを考えている」と暴露されると、「それぐらいしか楽しみがないんですよ」と苦笑いしていた。
ドラマに映画、Hulu作品を合わせると、2年間で19本もの出演作があった田中からすると、「飲まなきゃやってられねぇ!」といった心理状態なのかもしれない。
(木村慎吾)