モデルでタレントの“ゆうちゃみ”こと古川優奈が10月9日放送の「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(ABCテレビ)に出演。日本のデフレについてコメントし、共演者を驚かせる場面があった。
この日の放送では、デフレが続く日本の経済について取り上げ、元内閣官房参与の藤井聡氏は「デフレで物価が安くてお得と思ってるのは大間違い。貧困が進み、経済規模がどんどん収縮しているということ」と解説。また、個人の平均所得についても「日本の初任給はスイス、アメリカ、韓国より低い。平均年収は30年前より低い」とし、番組では国内でデフレが続くことによるデメリットを伝え、「日本はすでに貧困国」「世界最悪の衰退国家」などと表現した。
すると、同番組にパネラーとして出演したゆうちゃみは「え~、なんかスイスとかって結構(平均初任給が)上がってるじゃないですか。日本は変わらないってことは、スイスとかの上がってる国がお金の刷る量が多くて、お金の価値が下がってるって意味じゃないですか」とコメント。
これに藤井氏は「めちゃくちゃ合ってる! 70点!」と思わず大声で驚くと、経済学者で元財務官僚の高橋洋一氏も割って入り、「25年前、世界中の経済学者が集まって、どうして日本だけがデフレなのかを研究した。私もその中に入って参加したけど、答えはその通り」とゆうちゃみを指差した。続けて「お金の量と物の量の関係で物価は決まってくるからお金の量が少ないんでしょっていうのが、ノーベル賞級の研究者の答え」とし、ゆうちゃみの見解は“ノーベル賞レベル”だと絶賛した。
「ギャルモデルとして頭角を現し、普段は天然発言でスタジオを沸かせることが多いゆうちゃみですが、この日は学者や専門家も仰天の的確なコメントで盛り上げました。このまさかの鋭い解析にはネットやSNSからも『この子は頭がいいんだろうね。勉強ができるとかじゃなくて、もっと本質的な感覚みたいなところで頭がいい』『ちゃんと学びを得ている子でいいね』『よくわかってるなぁ』『何者だぁ!』『また新たなタレントが現れた』などとザワつく声が飛び交っています。また、番組放送後に高橋氏は自身のツイッターでも『正義のミカタ。デフレの話で、25年前にプリンストン大へ行って研究した時の話をしようとしたら、ゆうちゃみさんが、おカネが足りないだけでしょ、とズバリ本質を言ったので驚いた。クルーグマン、スティグリッツ(ノーベル賞)やベーナンキも同じ答えだったと、20年以上前に本に書いた』とツイートし、2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・ユージン・スティグリッツ氏の名前を出しながら、改めてゆうちゃみを絶賛しました」(テレビ誌ライター)
これを受け、ゆうちゃみも高橋氏のツイートを引用し、「めちゃくちゃ嬉しすぎて勉強しようと思った今日です」と綴っている。
天然ギャルタレントとは名ばかりで、実はノーベル経済学者級の分析力を備えており、今後は社会派な番組への出演が続くことになるかもしれない?
(木村慎吾)