KinKi Kidsの堂本剛が10月17日放送のラジオ番組「木村拓哉 FLOW supported by GYAO!」(TOKYO FM)に出演し、かつて故ジャニー喜多川さんから受けた金言を振り返った。
堂本は2005年冬より、KinKi Kidsとは別のソロプロジェクト「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」を始動し、独自の音楽活動を行ってきたが、番組MCの木村拓哉からそのキッカケを聞かれ、「ジャニーさんが(キンキの)2人にそれぞれ何かをやらせたいというところから始まっている」と説明。当初、ジャニーさんからはミュージカルを始めるよう勧められたが、堂本は「ちょっとどうかな。嫌やなって」と難色を示すと、しばらく経った後、今度はソロでの音楽活動を提案されたのだという。
「ENDLICHERI」を始動する上でジャニーさんからは「グループ(活動)の延長みたいなことはやるな」といった忠告があったと振り返った堂本。ほかにも「ユーはユーのルールでやらないとダメ。ユーのファンの人は最高のファンで、ユーが何を考えているかを知りたくて、それを楽しめるファン。だから、ユーはユーの考えていることをやらなきゃダメ」とのアドバイスがあったと打ち明け、堂本は当初、この助言に対し「でも、1人で作っているわけではないからな、とか思いながら」としつつ、「自分のオリジナリティを強めた状況をステージに持っていきなさいってこと。僕はこのことが印象的だった」とジャニーさんへの思いを噛み締めた。
「独自のファッションやセンスで特異な世界観を築き、コアなファン層に支えられている印象の堂本ですから、そんな彼のオリジナリティに満ちた価値観を共有したいと望む人は多いでしょう。また、そうした堂本のキャラクターや、そこに集まるファンの特性を把握し、的確な助言を残したジャニーさんには、ネットから『さすがジャニーさんは視点が違うし、だから多数のアイドルを輩出できたのでしょう』『やっぱりジャニーさん凄いなぁ。本人の性格や意志を見ながら、やりたいことをさせているのはもちろん、ファンの求めていることも考えたうえでちゃんとビジネスとして成立させているのは本当に一流のプロデューサーだと思う』『ジャニーさんの眼は確かだなと』『ジャニーさん、何がすごいってファン心理を所属タレントやグループごとに的確に捉えていること』との絶賛が寄せられたほか、『デビュー前からのファンです。このジャニーさんの、“ユーのファンは最高“って話、毎回泣きそうになります。ジャニーさんありがとう!』と感謝する声もありました」(テレビ誌ライター)
2019年7月に惜しまれつつこの世を去ったジャニーさんだが、その意志を継いだ愛弟子たちが今も輝きを放ち続けているのは、類い稀なるプロデュース能力の賜物と言えるかもしれない。
(木村慎吾)