女優・泉ピン子が10月23日放送のラジオ番組「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)に出演し、2019年に一部週刊誌で報じられた俳優・えなりかずきとの「共演NG」説について言及した。
泉とえなりはTBSの人気ホームドラマ「渡る世間は鬼ばかり」でおよそ30年にわたって母子役を演じ、同ドラマのシンボル的役割を担ってきたが、2019年に「共演NG」説が浮上。というのも、同作で脚本を担当した故・橋田壽賀子さんが同年10月2日配信の「週刊文春」インタビュー記事にて、「(泉と)一緒に出るとえなり君は発疹が出たり、おかしくなるんですって。それを聞いて、私、えなり君にモノを言うのも嫌なのね。そういう申し出をすること自体、私は頭にくる」と、2人の関係が修復不可能なほどに悪化していることを暴露していた。
“渡鬼”ファンを大いにザワつかせた橋田さんの発言に関して尋ねられた泉は「悪いけど、えなりと私、(劇中で)絡まないのよ」とし、「だって、私は膨大に出ているし、膨大なセリフがあるし、人のことはどうでもいいのよ、悪いけど。だって自分が覚えていることをその日のうちに何十シーンも撮らないといけないんだし。だから自分が覚えていることで精一杯だから」とえなりのことを構うだけの余裕がないと一蹴。“共演NG”には心当たりがないようで、しまいには「誰のおかげであのガキも本当に」と言い放っていた。
続けて泉は、生前に橋田さんから、えなりとの関係悪化に関して「何があったの、あんた」と聞かれたこともあると回想。これに泉は「私は全く知らない」と返したという。さらに、「えなりが(橋田)先生にお手紙を書いてきたらしいの。そしたら、先生は(泉との関係悪化を申し出たことが原因でえなりのことが)嫌いだから、許さないって言ってたから、(橋田さんの)お手伝いさんがえなりの手紙を読ませなかったんだって」と笑いながら暴露。「だから、えなりは、きっと亡くなっても先生は僕の謝った手紙を読んでくれたと思ってるんだろうけど、読んでないんだよ!」と明かしていた。
「今回の釈明コメントの中にも、随所に毒っ気の強い“ピン子節”が見られ、『誰のおかげであのガキ』といった過激な言い回しもあったことから、やはり世間からの同情票はえなりへと集中。『“誰のおかげ”。こりゃダメだ、これを言うヤツはダメ』『そういうことを言うからNGにされる』『絡むことがないなら、“誰のおかげで”なんて言う必要もないでしょう。まるで自分が育てたみたいな言い方』『誰のおかげで? と問われたら、橋田壽賀子先生のおかげと答えると思う』『なんでこういう話をわざわざ口にするのかなぁ』などの苦言が。
生前の橋田さんが、えなりからの謝罪手紙を読まなかったことを笑いながら暴露したことについても、『言ってもいいことと、言わないほうがいいことがある。ある程度の大人はそこを理解しているもの』『不仲の真相はさておき、“読んでない”は残酷な話。それをラジオで暴露するピン子氏はえげつない』といった批判が寄せられています」(テレビ誌ライター)
ほかにも、泉は過去に「渡鬼」の制作をめぐって橋田さんと口論に至り、泣かせてしまったことがあるとも告白。橋田さんからは「絶交」を告げられ、その年の同作スペシャル放送が無くなってしまうほどの大事だったという。
橋田さんと何でも言い合える関係性を築き上げていたからこその大喧嘩だったというが、泉の暴走を恐れていたのはえなりだけではなかったのかもしれない。
(木村慎吾)