10月26日、地上波各放送局が一斉に秋篠宮眞子さまと小室圭さんの結婚会見を中継で伝える中、テレビ東京だけが通常通りに「午後のロードショー」を放送していたとして、大きな話題を集めている。
眞子さまと小室さんはこの日、2017年9月の婚約内定会見以来となる2人そろっての結婚会見に登場。途中、小室さんによる「眞子さんを愛しています。眞子さんと人生を歩みたいという思いを持ち続けられたのは支えてくれた人のおかげです」といった情熱的なワードも飛び出すなど、お茶の間は祝福ムードに包まれたが、テレビ東京はそんな小室さんの愛のメッセージを電波に乗せることはしなかった。
同会見をめぐっては、NHK総合が「ニュース『眞子さま・小室圭さん結婚』」と銘打った特番でその模様を伝え、TBSも「眞子さま結婚SP」と題して放送すると、テレビ朝日、日本テレビ、フジテレビもそれぞれ「大下容子ワイド!スクランブル」「情報ライブ ミヤネ屋」「バイキングMORE」の中で2人の会見の様子を紹介していた。
そうした中、テレビ東京だけは「午後のロードショー」枠を変えず、普段通りに洋画を放送。他局が記念すべき眞子さまの結婚会見を放送していたのに対し、人間と吸血鬼ヴァンパイアの両方の血を受け継いで生まれた男の活躍を描いたアクション映画「ブレイド」を上映した。
「『午後ロー』の公式ツイッターアカウントでは、日々の放送や作品の告知を行なっているのですが、26日分の放送が“予定通り”に『ブレイド』となることを告知した25日のツイートは大バズり。『世界征服を企てるヴァンパイアの企みを阻止するため、壮絶な戦いの幕が上がる! 人々を守り抜け! 午後1時40分放送』と記載されたツイートは、一つ前のツイートの60倍にあたる1200ものリツイートがなされ、1500の“いいね”も寄せられました。
これにはネット民からも『各局、眞子さまの結婚会見速報の特別編成なのに我が道を行くブレない姿勢を貫いててワロタ』『テレ東強い』『ブレイドをオンエアするテレ東を称賛したい』『さすがテレ東』などの喝采が寄せられています。さかのぼれば、1991年1月、国連の多国籍軍がイラクへの爆撃を開始し、湾岸戦争が勃発した際も、各局が速報でその様子を伝える中、テレ東だけはアニメ『楽しいムーミン一家』を放送。結果として18.7%の高視聴率を獲得したそうです」(テレビ誌ライター)
眞子さまと小室さんの会見に、まさかの吸血鬼ハンターをぶつけてきたテレ東。ほかとは一線を画す、異質な放送ポリシーは脈々と継承されているようだ。
(木村慎吾)