テレビ東京の石川一郎社長が10月28日、東京都内にある同局にて定例会見を行い、小室圭さんと眞子さんの結婚会見を生中継しなかった件について言及した。
同局では、10月26日午後に各局がこぞって特別番組を放送して2人の会見を伝えていた中、通常通りに平日の「午後のロードショー」枠で映画「ブレイド」を放送。これに対し、ネット民からは「ブレないテレ東はさすが」「今、結婚会見を放送しないのは勇気のいる決断」などとする声が上がっていたが、石川社長は特番放送の可能性を議論することはなかったのかと問われ、「あれがなぜ話題になるかよく理解できない」「特番が必要な時は議論してやってます。特番は特に放送せず、今まで通りやったということですね」と答えた。
しかし、結婚会見の模様は「ニュースでは報じております」とし、「眞子さんと小室さんがこれから末永く幸せに暮らしてほしいという願いです。それ以上のものも、それ以下のこともないということです。意図して(会見中継を)やらないとかそういうことではありません」と説明。通常のニュースと同じ扱いでの放送という方針だったようだ。
「同局では重大な事件、事故、災害などが起きても、他局とは一線を画す放送内容を続けてきた『テレ東伝説』があります。有名なケースでは、1995年3月に地下鉄サリン事件が大きく報道される最中に通常通りのアニメ『ムーミン』を放送したほか、1999年の東海村臨海事故の際もアニメ『キン肉マン』の放送を変更せず。さらに2年後の2001年、9.11同時多発テロでは、世界中がそのショッキングな映像を伝える一方で、テレ東だけは旅番組でのどかな温泉風景をお茶の間に届けました。
これらの“実績”があることから、石川社長による説明には説得力が伴っているとして、ネットでは『素晴らしい対応。マスコミの唯一の光』『我が道を行くテレ東、大好きです』『この姿勢がテレ東ですね。日本で唯一信頼できるチャンネル』『いかにもテレ東らしい』『何処のテレビ局も同じものを流しているなんて興味のない者にはつまらないことこの上ないですよね』『うちの子どもがマスコミに就職を希望したら、真っ先にテレ東を目指したらと言うと思う』などの賛辞が寄せられています」(テレビ誌ライター)
「今まで通り放送」という一切ブレないスタンスこそ、お茶の間がテレ東に求めている姿だと言えるだろう。
(木村慎吾)