タレントの大島麻衣が11月2日放送の「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)に出演し、いまだに「元AKB48」という肩書きを付けられてしまうことに対する悩みを漏らした。
この日、番組では「女性タレントお悩み相談 実は若手が答えてました」と銘打ったドッキリ企画を放送。これは、相談相手を知らされない状態で、先輩タレントの悩み相談に後輩タレントが解決策を答えていくというもので、大島は元AKB48という肩書きを今も付されることに対する違和感を吐露。「いつまで付きまとうのか不安です。『女性タレント』っていうカテゴライズだけだと弱いのでしょうか?」との悩みをぶつけた。
先輩である大島の相談であることを知らされず、後輩からの相談だと聞かされていた元AKB48の“ぱるる”こと島崎遥香は、この悩みに対して「付きまとうのが不安っていうことは、過去の自分を否定していることになるので、単純に個人としての実力が追いついてないからそう思うんじゃないかなって思います」と厳しく答えた。
スタジオトークでも島崎は現在の自分があるのは「AKB48というグループのおかげ」とも表現。ただ、大島はこの島崎の回答とコメントについて「これは実際、ぱるるとかってAKBの売れた時にいるじゃないですか。甘い蜜をめっちゃ吸ってるから言えるんですよ。でも、(大島自身は)苦労だけして辞めたから、そんなにおいしいって思えないというか」と語り、自身と島崎の境遇の違いを指摘した。
「確かに大島は2005年のAKB48発足時のオープニングメンバーとして名を連ねており、まだ無名だったグループの認知度とは対照的に、単独で様々なバラエティ番組に出演。その後、AKB48の人気にちょうど火がつき始める寸前の2009年3月に卒業しており、同グループによる社会現象ともいうべきフィーバーには関与できませんでした。対して、9期生の島崎がAKBに加入したのはグループが勢いに乗り始めた2009年9月。今となってはともに『元AKB48』という立場ですが、その肩書きへの思い入れが異なるという大島の意見も理解できます。
しかし、最近の大島は全盛期と比べ、表立った活躍がないということもあり、ネットでは『現状で“元AKB”と言われているということは、それがなければ誰だか認知できないと判断されているということ』『“売れる前に辞めた”は自己都合。元AKBは事実で消しようがない』『元AKB以外に特徴がないのだから仕方がない』などの辛口意見があった一方、『売れる前に卒業したのにずっと元AKBって冠は本人としても不本意だろうな』『大島さんはAKBがデカくなる前に辞めてるのでそれは言ってもいいかなと思う』『AKBが売れる前に辞めてるってことは、その肩書きがなくても実力で今の仕事があるってこと』『AKB発足当初にいちばんと言ってもいいくらいテレビに出てたのは大島麻衣だった』と孤軍奮闘していた大島の活躍を労う言葉も多く上がっていました」(テレビ誌ライター)
AKBに在籍していたことによるおいしさを享受できず、苦労だけは人一倍だったと振り返る大島だが、それを乗り越えたガッツともともと備わっていたタレント性は、その後のキャリアを加速させるのに役立ったと言えるのではないだろうか。
(木村慎吾)