「重版出来!」(TBS系)など、前評判では「キャストが地味」と言われつつ、「観たら面白い」という声が多い今クールのドラマ。ヒロインを務める女優にはある共通点があるという。テレビ局スタッフが語る。「『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の波瑠さん、『重版出来!』の黒木華さんなど、『サロモ』出身の女優が多いんです。『サロモ』とは『サロンモデル』の略で、美容室の広告に載っているモデルさんのこと。波瑠さんは中学から事務所に所属していますが、売れないので特例でサロンモデルのバイトを許されました。その写真が出版関係者の目に留まり、雑誌『セブンティーン』のモデルに抜擢。黒木さんは映画『東京オアシス』のオーディションの際、学生時代にやったサロンモデルの写真を持っていったところ、実物とのギャップが受けて合格。デビューしました」
「不機嫌な果実」(テレビ朝日系)に主演する栗山千明も実は「サロモ」出身。彼女たちに共通するのは何か? サロンモデルに詳しい芸能関係者が語る。
「肌の透明感ですね。ヘアスタイルが映えるには肌の透明感が第一。それに芸能界の宣材写真とは撮影の仕方も異なりますから、サロモ時代の写真で好印象を持つ業界関係者は多いんです。今、『サロモ』で注目を浴びているのは、渡辺さあやさんですね。『乃木坂46』の西野七瀬さんに似た透明感のある美人で、テレビ局も注目しています。すでに雑誌には多く出ていますし、数年後にドラマの主役を飾っているなんてこともあるかもしれません」
一時期は「読者モデル」出身者が多く活躍した芸能界だが、これからは「読モ」より「サロモ」の時代がやってくるかもしれない。
(長谷部葵)