さすがにこれはドンマイとしか言えないが、11日に放送されたスポーツバラエティ番組「炎の体育会TV」(TBS系)のリレー企画に批判的な声が殺到している。
この日の放送では、KAT-TUNの上田竜也率いる「ジャニーズ陸上部」チームと、高校日本一と言われている東京高校女子陸上部チームの4×100メートルリレー対決が放送された。
結果からいえばジャニーズ陸上部チームが勝利したのだが、その勝ち方があまり美しいものではなかったため、物議を醸しているようだ。
というのも、ジャニーズチームのメンバーには10代のジャニーズJr.3名に加え、なぜかチート級に足が速いハーフモデルのモーゼス夢が入っていたことがその理由。
モーゼスは番組の陸上企画には以前から出演しており、100メートルを11秒台で走る俊足。大学時代にインターカレッジの110メートルハードルで日本一になった実積もあり、今回は上田の推薦で参加が決定した。しかし、本人はジャニーズとまったく無関係で、しかも走者の中で唯一の20代(28歳)ということもあり、かなり浮いていた。
肝心のレース内容も、相手にリードされた状態で第2走者としてモーゼスにバトンが渡ると、あっという間に逆転。反則レベルの爆走を見せたモーゼスはかなりの大差をつけて第3走者へ繋ぐみごとな走りを見せた。その後、第3走者と第4走者で相手チームに差を縮められるもモーゼスのつくった貯金のおかげでなんとか逃げ切った。
誰が見ても“モーゼスの勝利”としか言えない内容に、視聴者からも「バラエティでこんな勝ち方つまらねえわ」「相手チームの高校生が可哀想すぎる」「企画として大人げない」と、散々な非難を浴びる結果となってしまった。
しかも、批判の声は一般視聴者だけでなく、熱心なジャニーズファンの女性からも集まっているようだ。
「今回、ジャニーズチームのメンバーを選考するためにジャニーズJr.43名を集めてオーディションを行い、それを勝ち抜いた3名が出場枠をつかみ取りました。しかしこんな内容なら、ジャニーズファンは『負けてもいいからもう一人もジュニアから出してよ!』と納得がいかなかったようです。その声は当然かもしれません」(エンタメ誌記者)
懸命に走ったモーゼスに罪はないが、勝利よりファンを喜ばせるほうが重要だったことは確かだ。
(本多ヒロシ)