「変わる報道番組#アベプラ」(ABEMA)が11月18日、女優の清野菜名の妊娠に対するネットの反応について特集し、マタニティハラスメントについて議論を交わした。
番組では清野が妊娠を発表した後も主演ドラマの撮影を続けていることを報じた記事に対して「妊娠を知ってからそんなに動いて大丈夫? ってハラハラする」「ドラマが決まってからの妊娠ならプロ意識に欠ける」などの懸念や批判の声が相次いでいることに触れ、そこから「妊娠と仕事」を取り巻く状況やマタニティハラスメントの実例などをVTRで紹介した。
MCを務めるフリーアナウンサーの宇垣美里は「(ネットの反応が)ご本人に伝わらなければいいなと思います。ご本人と家族と周りの人が『それで行こう』と決めたことをそんな‥‥よくそんなことが言えるなと個人的には思いますね。応援することしかできないはずです」と清野を気遣うとともにネットの否定的な声に対して憤りを見せた。
ほかの出演者からは妊娠発覚後も働き続けることに対して「私だったら、多少の無理をしてでもやろうと考えてしまうと思う」「仕事をあきらめたくないという気持ちはよくわかる」「当事者にしかわからないし、人によっても違うから(とやかく言うべきではない)」など様々な意見が交わされた。
宇垣は最後に「子供が産みやすかったり育てやすかったりする職場って、多分男性も働きやすいと思うんですよ。病気になった人も働きやすいし。それって結局みんなにとってすごくいい職場じゃんと思うので、その部分ってもっともっと進めていかなきゃいけないところだし、気の使い方とかどういう風に仕事を割り当てるのかとかっていうのは今後すごく考えていかなきゃいけない部分じゃないのかなって思います」と語った。
ネットでは《本人がいいと言ってるなら外野はウダウダ言ってはいけない》《芸能人でも一般人でも、妊娠したら仕事出来なくなるから迷惑だの、ママタレになったり時短勤務すると迷惑だのって、少子化に拍車をかけてるのは、ほかでもない自分たちなんだなと思う》《医者と相談してるだろうし、自分で決めたことなんだから好きにさせてやったらいいじゃん。スタッフや共演者もそれで納得してるなら何の問題もないと思うけど》など宇垣の意見に賛同する声や清野をかばう声が殺到した。
「清野に限らず、妊娠中でも連ドラの収録を続けた女優はいます。15年4月期のドラマ『アイムホーム』(テレビ朝日系)に出演していた上戸彩は妊娠中に撮影に臨みました。撮影中は妊娠4~5カ月だったと言われていましたが、ドラマ後半ではお腹のふくらみや妊娠の影響と思われるバストの張りが目立っており、当時は『双子では?』とも噂されました。
ほかには17年10月期のドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)で主演を務めた武井咲は放送直前の9月に結婚と妊娠3カ月を発表しましたが武井側の意向で降板せずに収録が続行。しかし、後半になるにつれて武井の出演シーンは減り、共演のディーン・フジオカの出番が増えるようになりました。
同じく17年1月期のドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)に出演した榮倉奈々はドラマ放送中に妊娠7カ月であることを発表。発表前から劇中ではゆったりした服ばかりを着用していたため疑惑の声が挙がっていたのですが、隠しきれなくなったようです。
いずれもゆったりした服装にしたり、お腹を鞄などで隠したり、カメラワークを駆使したりして不自然さをできるだけ排除しながら撮影しています。清野のドラマも過去の事例を参考にしながら工夫して撮影を進めているはずです」(芸能記者)
先輩女優たちの事例がこれだけあるのなら、外野がとやかく言う意味はないだろう。
(柏原廉)