近年、ダイエット効果が注目されている「オートミール」。腸内細菌の研究を行う薬学博士の國澤純さんによると、オートミールは白米に比べて低カロリーで、鉄分やカルシウム、発酵性食物繊維を摂取することができるダイエットの強い味方なんだそうです。
発酵性食物繊維をもとに腸内の善玉菌が作り出す短鎖脂肪酸には、腸の働きを活発にして脂肪の蓄積を抑え、体のエネルギー代謝を高める働きがあるとか。そのため、痩せ体質の土台作りとして、1日に1回程度オートミールを主食の代わりに食べ、発酵性食物繊維を腸に取り入れるのがよいそうですよ。
そこで、管理栄養士の岸村康代さんに、白米の代わりとして取り入れられるお手軽レシピを作成していただきました。
【W発酵で腸内環境を整える、オートミールのキムチチャーハン風】
〈材料〉(1人分)
■A:オートミール30g/卵1個/水大さじ2分の1/塩少々
■キムチ50g
■醤油小さじ4分の1/ごま油小さじ2
〈作り方〉
1.Aをよく混ぜ合わせる
2.フライパンにごま油小さじ2分の1を入れてキムチを1分程度炒め、醤油を鍋肌に加えてさっと炒め合わせて端に寄せる
3.2のフライパンの空いたところにごま油小さじ2分の1を足してAを加え、炒り卵を作るようにかき混ぜながら炒めたら、キムチと全体を炒め合わせて火を止め、残りのごま油(小さじ1/2)をさっと混ぜ合わせて出来上がり
【ごま油の香りで美味しさ引き立つ、ほうれん草とホタテの中華粥風】
〈材料〉(1人分)
■A:オートミール30g/鶏ガラスープの素小さじ1/水200ml
■ホタテ(缶)2分の1缶/冷凍ほうれん草15g
■ごま油適量(ひとまわし)/塩ひとつまみ
〈作り方〉
1.Aをよく混ぜ合わせ、ほうれん草をのせて600wの電子レンジで1分50 秒加熱する
2.1 にホタテをのせ、お好みで塩とごま油を回しかけて出来上がり
腸内環境を整えるのに役立つ発酵食品を合わせたり、野菜やたんぱく質をプラスしたりすることで栄養バランスが整いやすく、ダイエット中でも満足感を得やすいメニューになりますよ。健康や美肌の維持にも役立ちますので、日々の体調管理に取り入れてみてはいかがでしょうか。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)