女性お笑いコンビ・阿佐ヶ谷姉妹をモデルにしたドラマ「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(NHK)で、姉・渡辺江里子役を演じる木村多江のコメディエンヌぶりに熱い注目が集まっている。
このドラマは阿佐ヶ谷姉妹著の同名エッセイを映像化した物語。阿佐ヶ谷で暮らしながら仕事も生活もともにする“擬似姉妹”の2人。彼女たちののほほん生活と、理想の暮らし方を見つけるまでの、ほんわかしたホームドラマだ。
そもそも木村は、そのルックスや演じる役柄から「日本一幸薄い役が似合う女優」などと称され、そのポジションでは他の追随を許さなかった。しかし、意外にも“お笑い体質”な一面を持っている。
「木村は7月9日に放送されたコント番組『LIFE!夏』(NHK)に出演。ここでのコント演技が大好評で、ネットでは『木村多江さんの“四股”コントがいちばん面白かったw』『皮肉屋本舗の、木村多江さんのドヤ顔がヤバかった』など多くの称賛の声が寄せられました」(芸能ライター)
「LIFE!夏」出演の際には「TV Bros.WEB」のインタビューで、こんな証言もしている。
「木村は出演した感想として『私、周りの人にはずっとコメディがやりたいと言っていて(中略)それが実現したのがすごく嬉しかったです』とコメント。また『そもそも私、幼い頃は弟とよく漫才をしていたんです』と明かしインタビュアーを驚かせていました。ちなみにネタは『あまり覚えてないんですけど、たぶん時事ネタみたいなことをしていた気がします』と話しています」(前出・芸能ライター)
11月30日配信された「婦人公論.jp」では「長く入院生活を送る叔母に笑ってもらいたくて、弟と漫才を披露したことがあって。そうしたら、看病している祖母や母も笑顔になったのが嬉しくて」とも語っている。
「木村は2017年に公開された映画『望郷』で、古いしきたりを重んじる母親役で出演。初日の舞台挨拶では『台本を読んで、私の役が重いって思いました。これは絶対に演じると苦しいなって。幸薄い役をたくさんやらせていただくのですが、毎回苦しいんです』と胸の内を明かしていました」(週刊誌記者)
今作では彼女の夢が叶い、さらにコメディエンヌとしての新境地を開拓したと言えそうだ。
(窪田史朗)