冷えによる不調や代謝の低下を防ぐには、熱を生み出す体づくりが重要です。寒さの厳しい時期に向けて、日々の過ごし方を見直しましょう。次のような行動を習慣化すると、冷えにくく、全身の調子を整えやすくなりますよ。
■日々の筋トレで熱を生み出せる体に
寒くて体を動かすのが億劫になり運動量が減っていくと、熱を生み出す役割を担う筋肉が減少してしまいます。ですから、冬でも体を動かして筋力をアップさせることが、“冷えない体”に整える重要な要素の一つです。
筋トレができない日は、ウォーキングだけでもOK。積極的に体を動かして筋肉を刺激し、内側から体を温めてください。外出の予定がない日には、掃除や片付けなどで体を動かすようにするとよいでしょう。
■入浴中のマッサージで全身を温める
入浴は、体を芯から温めるチャンスです。40℃前後の湯船に15~20分程度浸かり、しっかり温めるようにしましょう。あわせて、湯船に浸かりながら手足を心地よい強さでマッサージし、頭皮もしっかり揉みほぐしてください。体の中心だけでなく、末端まで温めることができます。
ただし、長時間入浴をすると水分不足に陥りやすいので、入浴前にしっかりと水分補給をしておくことが重要です。入浴後も、常温の水や白湯で、失った水分を補給するようにしましょう。
■寝る前のストレッチで全身の血流を促す
血流の滞りは冷えにつながります。入浴で体を温めたら、血液循環を滞らせないようにして温かい状態をキープしましょう。
とはいえ、寝る前の激しい運動や筋トレは刺激が強く、寝つきが悪くなったり疲労が蓄積しやすくなったりしますから、リラックスしながら取り組める“ゆっくり・のんびり”ストレッチがオススメです。お気に入りの音楽やアロマを楽しみながら、じっくり体をほぐしましょう。
熱を生み出す筋肉の働きと、全身に熱を運ぶ血流を整えることは、冷え予防の第一歩です。冷えの予防は、太りにくい体づくりにもつながります。健康と美容の習慣として、これらのような“温活”を取り入れてはいかがでしょうか。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)