女優・上白石萌音が初代ヒロインを務める朝ドラ「カムカムエヴリバディ」(NHK)。第35話が放送された12月17日に上白石が番組「あさイチ」(同局)に生出演。安子(上白石)の夫・稔役を演じた松村北斗もVTR出演してファンの間では大きな注目を集めた。
「今回の朝ドラは、朝ドラ史上初となる3人のヒロイン・安子(上白石)、娘・るい(深津絵里)、孫・ひなた(川栄李奈)が戦前から戦後、令和までラジオ英語講座にまつわる親子三代の姿を描いたファミリーヒストリー。『朝イチ』に上白石が出演するとネットでは『朝から萌音ちゃんに癒された』『こんな思いやりのある女優が安子を演じるから#カムカムは深く響いてくる』などのコメントが寄せられました。さらに今作ではすでに戦死してしまった稔がVTR出演。2人が印象に残ったシーンが同じだったことから、スタジオは大いに盛り上がりました」(芸能ライター)
その場面は、安子の妄想シーン。稔が長女・るいを優しく起こし抱き上げ、ラジオ体操をするほのぼのした場面。これが妄想とはいえ、唯一の親子3人のシーンであり、上白石も「稔さんがここにいたらいいな」と心から思ったとしんみりと話している。
このところ視聴率が低調だった朝ドラも、ここに来て復活の兆しが見えている。
「この作品は、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)で大ブレイクした上白石萌音と、Six TONESの松村北斗の“胸キュン”ストーリーとして話題を呼び、松村が演じる稔が戦死した後も視聴率は徐々に上昇。スタート時は4%台半ばだった個人視聴率が、第7週には5%を突破。F1・F2層と言われる20歳から49歳の女性。さらに過去の3作『エール』『おちょやん』『おかえりモネ』に比べると女子高生の視聴率がダントツなのだとか。“胸キュン”もある波乱万丈の人生をテンポよく見せる演出が、朝ドラを見る習慣のなかった女子高生の心に刺さっているのかもしれません」(女性誌記者)
これからヒロインのバトンは深津絵里、そして川栄李奈へ。「カムカムエヴリバディ」が、女子高生の人気をどこまで引っ張ることができるのか。今後も目が離せない。
(窪田史朗)