数年前から不仲が取り沙汰され、2021年も依然として不仲なままであることが判明した2人がいる。
ベテラン女優の泉ピン子は今年10月23日、親交がある歌手の和田アキ子がパーソナリティを務める「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)に出演し、人気ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)で長く親子役を演じたえなりかずきを「あのガキ」呼ばわりしたのだ。
そもそもの発端は、2019年10月2日配信の「週刊文春」インタビューに応じた同ドラマの脚本家・橋田壽賀子さん(2021年4月に他界)による暴露だった。橋田さんによると、泉とえなりが修復不可能なほどの軋轢を抱えており、「(泉と)一緒に出ると、えなり君は発疹が出たり、おかしくなるんですって。それを聞いて、私、えなり君にものを言うのも嫌なのね。そういう申し出をすること自体、私は頭にくる」という。
えなりが泉と同時に出演することを嫌がったことにより、「肝心の嫁姑問題は絶対にできない。母親と息子のものさえ書けない。アホみたいな話ですよ。役者がケンカしてるから、書けないって」と、脚本の執筆にも大きな影響が出ていると嘆いた。
これをキッカケに「泉ピン子とえなりかずき、共演NGか!」などと一斉に報じられると、2年が経過した今年10月放送の「いいかげんに1000回」の中で、和田が2人の関係性について質問。泉は、「悪いけど、えなりと私、絡まないのよ」とし、「だって、私は膨大に出ているし、膨大なセリフがあるし、人のことはどうでもいいのよ、悪いけど。だって、自分が覚えていることをその日のうちに何十シーンも撮らないといけないんだし。だから自分が覚えていることで精一杯だから」と、えなりのことに構っている余裕はないと語った。しかし、「共演NG」という噂に心当たりはなく、次第にスイッチが入ったのか、「誰のおかげで、あのガキも本当に」と毒を吐く展開に。
続けて、泉は「えなりが(生前の橋田)先生にお手紙を書いてきたらしいの。そしたら、先生は(泉との不仲を申し出たえなりのことが)嫌いだから、許さないって言ってたから、お手伝いさんがえなりの手紙を読ませなかったんだって」とも暴露。さらに、「だから、えなりは、きっと亡くなっても先生は僕の謝った手紙を読んでくれたと思ってるんだろうけど、読んでないんだよ!」と強烈な言葉を浴びせ、えなりとの関係悪化がいかに深刻なものになっているかをうかがわせた。
「この一連の騒動では、えなりからの発信がないため、どこまでが真相なのかがつかみづらいですが、世間からは、『これはえなりさん、かわいそうでは?』『なんでこういう話をわざわざ口にするのかなぁ』『えなり君の気持ちが痛いほどわかります』などと、えなりへの同情票が殺到。2人が親子役を務めた『渡鬼』は1990年より放送が始まった人気ホームドラマで、泉にとっても、えなりにとっても特別な出世作です。また、5才で同ドラマにデビューしたえなりを、泉は我が子のように可愛がっていたといいますが、徐々に私生活におけるえなりの行動にも指示を出すようになり、彼のマネージャーとして現場に付き添っていた母親と泉が衝突し始めたとも報じられています。
『渡鬼』は2019年版をもって事実上の完結となっていますが、TBSにとっても2人の不仲が解消されれば、『渡鬼』の続編の可能性も見出すことができます。よって、ぜひとも同局の『水ダウ』は、おぼん・こぼん以来の大型ミッションに挑んでほしいところですね」(テレビ誌ライター)
なかなかハードルの高いミッションであることは間違いなさそうだ。
(木村慎吾)