タレントの鈴木紗理奈が12月21日放送の「ゴゴスマ」(TBS系)に出演し、女優・神田沙也加さんの急逝に涙ながらに言及した。
沙也加さんは18日、舞台出演のために滞在していた札幌市のホテル上層階から転落して死去。この日の放送では、沙也加さんの父で俳優・神田正輝が札幌を訪れたことや、沙也加さんの役者としてのキャリアを映像で振り返った。
鈴木は、多くの人が悲しんだ突然の訃報に関し、「えっと、こう‥‥」と言葉を詰まらせ、「今、何があったんだろうとか、そういうことを気になる方もいらっしゃると思うが、私たち芸能人の仕事は、命を削って他人様の前で何を見せられるかっていうのを、皆さん懸命にやってらっしゃると思うんです」と言及。続けて、「我慢してること、苦労していることがあって当然と思うが、苦労にスポットを当てるより、沙也加さんの綺麗な歌声や、活躍された功績を見て、沙也加さんがどう生きたかにスポットを当ててほしいという思いで(沙也加さんのVTRを)見ていました」と涙を流しながら、思いを述べた。
「沙也加さんの急逝をめぐっては、様々な可能性を指摘する声が飛び交っているものの、本当の思いは本人にしかわかりません。そうした中、彼女との別れに際し、その心労よりも輝かしい功績に注目してほしいと呼びかけた鈴木に対して、ネット上では、この思いに共鳴する人が多く、『同感です。亡くなり方よりも、その方の功績を振り返って称えたいです』『ご本人の苦しみや悩みは他人にはわからない。そっと見送り、素敵な笑顔や歌声を心に留めておきたい』『同感ですね。“何故”っていうのはご両親やごく親しい近い方だけが必要であれば知ればいいと思う。それよりも、これまでの華々しい活躍を多くの方々に知ってもらいながら、おくってあげるのがいいと思います』『テレビでは彼女の綺麗な歌声、明るい笑顔をたくさん流してほしいです』といった反応が寄せられています」(テレビ誌ライター)
沙也加さんといえば、2014年公開のディズニー映画「アナと雪の女王」で王女・アナ役の日本語吹き替えを担当。舞台女優としての経験で培った見事な美声でも注目を浴びていた。沙也加さんのキャリアを輝かせた代表作であることは間違いない。
今は、彼女が残してきた立派な功績を偲びながら、どう生きたかをそっと記憶の中に閉まっておくことが望ましいと言えるのかもしれない。
(木村慎吾)