俳優の谷原章介が12月22日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)に生出演し、他界した女優・神田沙也加さんに関する報道を同日かぎりで「終わらせたい」と語った。
この日の放送では、18日に急逝した沙也加さんの両親で歌手・松田聖子と俳優・神田正輝のマスコミ対応や、北海道・札幌市内の斎場で神田が発した「あまり2人とも話すようなことではないので、しばらくの間、そっとしておいていただけたら」といった言葉などを伝えた。
また、1986年の沙也加さんの誕生から歌手デビュー、女優としての活躍などをVTRで紹介し、冒頭から50分間にわたって、彼女の人生を振り返っていた。すると、同番組MCを務める谷原は最後に「神田正輝さん、松田聖子さん。この度は騒ぎ立てて本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げ、「まずは2人でごゆっくりして頂いて、神田沙也加さんのこと、偲んで頂きたいと思います。改めて神田沙也加さん、ご冥福をお祈りしたいと思います」とカメラに向かって語りかけた。
続けて、「今日で神田さんの報道は『めざまし8』では一線を引いて終わらせたいと思います。本当に失礼しました」とも表明。「そっとしておいてほしい」という神田の言葉通り、今後は沙也加さんに関して取り上げることはないと断言した。
「神田については、沙也加さんが他界する直前に誕生日の前祝いの電話をしていたとも報じられており、奇しくも、札幌で悲しき対面を果たしたのは、神田の71回目の誕生日でした。我が子の位牌と骨箱を抱きながらも、報道陣へあいさつを行った2人の悲しみがどれほどのものか、子どもを育てる身である谷原にとっても、深く刺さるものがあったのでしょう。
世間からは、そんな谷原による報道自粛の表明に対し、『ワイドショーは騒ぎ立てるだけ騒ぐから、こういう姿勢は大事だと思う。知りたいより、そっとしてほしい』『誠意が伝わりました』『真摯に謝罪してる姿を拝見して、とても好感が持てました。マスコミは取材、報道してなんぼの世界なのもわかるけど、谷原さんの姿勢は世間寄りの立場で語ってくれるので応援したくなります』『谷原さんの紳士的な発言と、他メディアのコメンテーターとは全然違う対応に感動』『その姿勢、支持します』『ちょっとウルってきてしまった』などと賛同する声が続出しました。一様に、余計な深掘りは避けるべきであると考える人が多いようです」(テレビ誌ライター)
谷原の表明は、突然の訃報に最も苦しんでいるであろう神田と松田に寄り添った、配慮あるものだったと言えるだろう。
(木村慎吾)