12月18日、公演のために宿泊していた札幌市内のホテルで人気女優の神田沙也加さんが亡くなり、世間からは悲しみの声が上がっている。
俳優の神田正輝と人気歌手の松田聖子の娘としてデビュー。七光りタレントでは終わらず実力派のミュージカル女優として活躍していた神田沙也加さんに対し、ネット上では「いまだに信じられません」「何度ニュースを見ても悲しく涙が出てきます」「歳を重ねてますます素敵になっていくのを見たかった。早すぎる。残念です」などと、悲痛なコメントが飛び交っている。
最近では、母である聖子との確執も噂されていたが、デビュー当時の神田さんを何度か接客したことがあるというアパレルショップスタッフが、母娘の仲睦まじいエピソードを教えてくれた。
「神田さんがデビューしてから何年かたった頃、よくショップに買い物に来てくれていたんです。変装もせずにいらしていたので、『SAYAKAさん(神田さんの当時の芸名)ですよね?とお声掛けしたところ、『はい、そうです』と、笑って答えてくれました。『アイスのCMの歌、すごく好きでした』とお伝えすると、ありがとうございます、と握手してくれたんです。うちのお店は比較的リーズナブルなんですが、神田さんは少し悩んでTシャツを2枚レジにお持ちになりました。領収書はどうされますかと聞くと、自分で着るので領収書は大丈夫ですとおっしゃってて。芸能人というと経費でたくさんお洋服を購入するイメージがあったので、あれだけ有名なご夫婦の間に生まれても、金銭感覚のしっかりした方なんだなと思いました。
最後にほかのスタッフが『ずっとお母様のファンだったんです』と言うと、『え、嬉しいです。母に伝えておきますね』とおっしゃってて。本当に嬉しそうな優しい笑顔と、透明感のある可愛い声が今も忘れられません」
芸能活動のほか、アパレルブランドのプロデュースにも携わるなど、さまざまな分野でも活躍していた神田さん。ご冥福をお祈りします。
(佐藤ちひろ)