ロックバンド「X JAPAN」のToshlが12月24日に放送された音楽特番「ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE 2021」(テレビ朝日系)に出演。人気TVアニメ「呪術廻戦」のオープニング主題歌であるEveの「廻廻奇譚(かいかいきたん)を見事にカバーした。
同番組では3つの候補曲の中から番組内の視聴者投票で選ばれた1曲をToshlが生披露する「Toshl3択」と題した企画が名物化しているが、今回の特番では「聖夜の激ムズ曲3択」と銘打ち、アップテンポで難易度が高い楽曲3曲の中で視聴者投票を実施。
Toshlは候補曲である「廻廻奇譚(Eve)」「阿修羅ちゃん(Ado)」「限界突破×サバイバー(氷川きよし)」の3曲から選ばれた「廻廻奇譚」を低音、高音を巧みに使い分けて歌いこなし、サビではToshlらしいシャウトも飛び出し、パワフルな歌声を聞かせてみせた。
なんなく歌い上げたようにも見えたToshlだが、直前まで披露する楽曲がわからないというハラハラ感もあり、パフォーマンス後には「無事に歌えて、ホッとしています」と、安堵の表情を見せた。
そんなToshlの姿に、ネット上には「毎回違う曲を求められて練習してTVで歌うって、相当大変だよね」「本家でも生放送だと完璧に歌い上げるのは難しい曲をこのクオリティでカバーできるのはすごい」「キャリアに囚われることなく新しいことにチャレンジする姿勢がかっこいい」と絶賛の声が多数寄せられている。
しかし、その一方では「Toshlはもちろんすごいんだけど、何を歌っても同じ曲に聞こえる」「やっぱり、Toshlのよさがいちばん出るのはX JAPANの曲でしょ」「スーパーライブの時ぐらいはXの曲が聞きたいわ」「大人の事情でX JAPANの曲を歌えないのなら、ソロ曲でいいから持ち歌を歌ってほしい」など、企画自体への批判的な声も目立っている。
「無茶ぶりカバー企画御用達の存在となったToshlですが、そもそも、今回の出演アーティストの中でもトップクラスの人気・実力を兼ね備えたビッグアーティストですから、カバーではなく、シンプルに持ち歌を聞きたいという人も多かったようです。
しかし、番組MCのタモリを含めたスタジオ出演者たちは『限界突破×サバイバー』に投票していましたが、投票で選ばれたのは若者世代に人気の楽曲である『廻廻奇譚』ということもあり、主な視聴層であるヤング層が熱心に参加していることもわかる企画。番組側としてはぜひ、今後も続けていきたいはず。そして、難易度が高い企画であり、それを無難にこなすことができるアーティストも限られますし、仮に上手く歌えなかった時にはアーティストとしての評価にも関わるリスクもありますから、Toshlに頼らざるを得ない状況なのかもしれません」(エンタメ誌ライター)
なにはともあれ、歌手として復帰するまでにいろいろあったToshlが楽しそうに歌えていることだけでも、熱心なファンは満足していることだろう。
(本多ヒロシ)