EXILEのATSUSHIが1月1日に放送されたバラエティ番組「ごぶごぶ SP」(MBS)に出演。自身が出会った中でいちばん歌がうまいと思った歌手について明かした。
番組では視聴者からの質問に答えるコーナーが用意されており、その中に「今まで出会った人で、歌がうまいなと感心した人は」という質問が。最初は「それはもう、浜ちゃんでしょう」と、歌手デビューもしている番組MCのダウンタウン・浜田雅功の名前を挙げるも、浜田にツッコまれてすぐに謝罪。ワンクッション挟んだうえでATSUSHIは「僕はやっぱり、玉置浩二さんですかね」と、ロックバンド「安全地帯」のボーカルとして1982年にデビューした玉置浩二の名前を挙げた。
ATSUSHIは玉置について「凄すぎるんですよね、本当に」と絶賛。どこが凄いのかというポイントについては「もちろん、テレビとかCDでもすごいんですけど、コンサート行った時に、玉置さんがグワーッと(声を)伸ばした時に、後ろからも音が来るんですよ。音の振動でビリビリビリと全部(の方向)から来るんですよ」と、とにかく声が響くことを説明。
さらに「背中が振動しているんです、音で。声量がすごいのと、発声の方法なのか、天性だと思うんですけど」「あれはちょっと真似できないですね」と脱帽していた。
ATSUSHIが玉置の名前を挙げたことについて、浜田も「よう言うわ。みんな」「軽く歌っているように聞こえるけど」と、玉置の名前が出てきたことに対して納得の様子。視聴者も「やっぱり玉置浩二はレベチだよね」「玉置さんは神がかってるよ。歌がうまいなんてもんじゃなくて、歌が凄いんだよ」「あの人は声量オバケだからね」など、賛同の嵐となった。
「浜田もこの手の質問に玉置の名前をよく聞くと話していたように、ATSUSHI同様に玉置の名前を挙げる歌手は多いですね。昨年4月に放送されたバラエティ番組『本当のとこ教えてランキング』(TBS系)では、歌唱を知り尽くしているプロのクラシック声楽家が選ぶ「本当に歌がうまいと思う日本人歌手ベスト50」が発表されていましたが、玉置は2位にランクイン。やはりこの手の歌が上手いランキングでは常連になっています。
また、過去に放送されていたEXILEの冠番組『EXILE魂』(TBS系)では、EXILEの代表的なバラード曲『Ti Amo』を玉置とATSUSHIがコラボして歌唱しており、玉置はまるで自分の持ち歌であるかのように自分の味を前面に出し、哀愁を漂わせ、楽曲の世界観を再現しながらもパワフルに歌唱していたのが印象的でした。ATSUSHIの持ち味は甘いウィスパーボイスであり、玉置とはまた違った武器があるものの、この時はあまりにも玉置の声量が圧倒的過ぎて、客観的に見れば玉置に食われてしまっていたため、EXILEファンでさえも気の毒に思ってしまったようですね」(エンタメ誌ライター)
ちなみにATSUSHIは玉置のほかには久保田利伸、徳永英明を小学校からよく聞いていたそうで、その3人を自身にとっての御三家として「あんな50代の歌手になりたいな」と話していた。
素直にリスペクトの気持ちを表すなど人柄もよく、自身も歌唱力を絶賛される存在でありながらも、歌と真摯に向き合っているATSUSHIだけに、今後もその歌声は磨かれていくことだろう。
(田村元希)