タレントの野呂佳代が1月5日放送のラジオ番組「TOKYO SPEAKEASY」(TOKYO FM)に出演し、過去に寿司屋で体験した悲しい出来事を明かした。
この日、野呂は同じ太田プロの先輩でお笑いトリオ・ダチョウ倶楽部の寺門ジモン、上島竜兵、肥後克広と4人でトークを展開。途中、芸能界屈指のグルメ王として知られるジモンを中心に、寿司屋にまつわる話題で盛り上がると、野呂は「去年、東京で結構有名な、若い方、ちょっとギラついた感じの方がやってるお寿司屋さんに行ったんです」と話し始めた。
同店では「鰻を挟む巻物みたいなものを食べたんです」という野呂。しかし、「思いっきり鰻の骨が刺さったんです。グイッと、初めて。これはもう刺さったって思って、取り方がわからないから、『刺さっちゃったんですけど』って大将に言ったら、まず心配するわけでもなく、『ウチのは刺さらないと思います』みたいに言われて。すごい嫌な感じになっちゃったんです。『ウチは全部キレイに取ってるんで、皮じゃないですか? 刺さったの』って言われたんです。すごい悲しい気持ちになって、お寿司の味なんて覚えてられなくて」と大将から冷たい対応をされたという。
その後、野呂は救急病院に行ったところ、「結構、太いのが刺さってたんですけど」とやはり鰻の皮ではなく骨が刺さっていたことが判明。ジモンに向けて「そういうお店、どう思います?」と問いかけた。
これにジモンは「いや、もうね、はっきり、鰻を寿司で出している時点でダメです」と一蹴。「鰻っていうのは温度が高いといいんだけど、巻いちゃったりしたら温度が下がって、骨が出てくるんです。温度がある(高い)から骨も柔らかくなる。鰻を巻物で出すっていうのは咀嚼するのが少なくなって、飲んじゃう可能性もあるから、刺さりやすいわけ」とグルメ王としてのうんちくを披露すると、「俺は絶対、鰻を巻物で出すところで東京の名店っていうのは食べたことがない」断言。これには野呂も「わー! 先生!」と魅了されたようだった。
また、骨に苦しめられた野呂への接客対応にも不満があるようで、ジモンは「まず、お客様ファーストじゃないのが許せない!」「どんなにすごい店でも、お客様の気持ちを第一に考えているのが名店なのよ。美味しい、美味しくないは別として。『はぁ? 骨入ってねぇよ』なんて言われたのは舐められてるじゃないけど、やっぱり嫌だ」と物申していた。
「この見事な食通ジモンの解説には、ネット上でも『ジモン苦手だったけど、寿司で鰻を出しちゃいけない理由を即座に説明できるとは大したもんだ。見直した』『ジモンさんの食への愛情がよくわかる』『いや、ジモンさん凄いね。すぐに原因を言い当てるなんて、食通は伊達じゃなかったんだね。ほかにもいろいろ知ってそう』『ジモンに一本。寿司屋さんも勉強しましょうね』『ジモン君、極めて説得力のある言葉ですね』『なるほど! そういう理由だったんですね』『ジモンさんは肉だけかと思ったけど、即座にこの回答を出せるって食通なんだなって感心した』といった喝采が集中。
ジモンといえば、メディアへの取材対応を一切行っていない取材拒否の飲食店への撮影交渉を行うグルメ番組『寺門ジモンの取材拒否の店』(フジテレビ系)でも、圧巻の食の知識と界隈での人脈を見せつけてきました。番組では、『ジモンさんの頼みならお受けします』と初めて取材を快諾する店主も多く、普段から足繁く通い詰めていることが伝わり、飲食業界を応援しようという姿勢も好評を博しているようです」(テレビ誌ライター)
お笑いタレント・アンジャッシュ渡部建の活動休止が続く中、やはり芸能界No.1のグルメ王はまだまだ後輩にその座を譲る気はなさそうだ。
(木村慎吾)