女優・米倉涼子が1月5日放送の「TOKIOカケル2022新春SP」(フジテレビ系)に出演し、個人事務所を経営する上でのリアルな金銭事情について語った。
2020年春、長く在籍したオスカープロモーションを退社し、個人事務所「Desafio」を設立した米倉。時を同じくして、ジャニーズ事務所の関連会社として「株式会社TOKIO」を立ち上げたTOKIOのメンバーらと、「会社を作ってどう?」とのテーマでトークを繰り広げた。
米倉は「大変!」と切り出し、「こんなにやらなきゃいけないことがたくさんあるの?」と驚き。「まずはオフィス作りから始めて、母と2人でスタート。それから、デスクさん、マネージャー、現場くんとか」と徐々に従業員を雇うようになったという。
とりわけお金の管理は最も神経を尖らせる項目であり、「会社の通帳があって、『私、こんなにもらっていいの?』という時もあれば、『これ、社員どうしよう?』って笑っちゃうくらい、18歳くらいの時の給料しか入ってない時もあるわけ。支出がケタ3つくらい違う時もあって、赤字どころじゃない月もある」と、お金の出入りには波があるようだ。
「今まで当たり前のようにやれてたことがありがたかったな」とオスカー所属時代をしみじみと振り返る米倉。一方で、自分がやりたいことを全て叶えられた時の充実感も得られるなど、フリーだからこそ感じられることもあるという。
「米倉は昨年4月26日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した際にも、会社を経営する難しさについて『シワは増えました』と表現。会社のパソコンに届く膨大な仕事のメールを一つ一つチェックして、『視力が0.6落ちた』そうです。また、以前よりもお金の管理にはシビアになったようで、これまでは個数を全く気にしていなかった現場への差し入れの数も、現在は『考えていかないと赤字になる』と吐露。
そもそも自身のペースで働くことを目的に事務所を辞めたものの、やらなければならないタスクが増えたことで、逆に自分のペースやバランスをつかみづらくなってしまうケースも。よって、『だったら前のところにいたらよかったな』と感じる時もあるようです。そんな、独立後の米倉の奮闘に対して、ネット上には『資金繰りって本当に大変。こればっかりは経営者にならなければわからない』『去ってからわかる、大きな事務所の後ろ盾の頑丈さ』『仕事があるうちはどんなことがあるにせよ楽しいでしょうが、仕事が減ってきた時が本当の正念場。人員含め、増やしたものを減らすのは非常に大変。そんな時が来ないことを祈ります』『お金の管理はプロに任せたほうがいいですよね。お金を払ってでも任せたほうがいい』など、米倉の苦労を慮る声が多数集まっています」(テレビ誌ライター)
2021年8月には、ビデオリサーチ社の集計により、同年の「上半期テレビCM出稿量(秒数)タレントランキング」で、女優・綾瀬はるかや俳優・斎藤工を抑えて、見事1位に輝いた米倉。そんな米倉をもってしても、「赤字どころじゃない月もある」とのこと。やはりタレントは余程の覚悟がない限り、事務所に身を置くのが無難なのかもしれない。
(木村慎吾)