嵐の松本潤がメディアに出まくっている。年末から切れ目なく出演している理由は単純明快。自作品の宣伝だ。
主演ドラマ「99.9‐刑事専門弁護士‐完全新作SP 新たな出会い篇」の放送(12月29日)、翌日の映画「99.9‐刑事専門弁護士‐THE MOVIE」封切り、テレビ朝日系主演ドラマ「となりのチカラ」(1月20日スタート)をひっさげ、宣伝に大忙しで、嵐メンバーの冠番組にもくまなく出演。櫻井翔の「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)はもちろんのこと、局の垣根を飛び越え、二宮和也の「ニノさん」(日本テレビ)にもしっかりゲスト出演。元事務所の先輩の冠番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS系)にも出演している。また、高校時代からの親友で歌舞伎俳優の中村七之助がパーソナリティを務めるラジオ「Sky presents中村七之助のラジのすけ」(ABCラジオほか)には3週連続でゲスト出演。それこそなりふり構わぬ姿勢で、名だたる雑誌の写真特集から表紙から出まくっているのだ。
その甲斐あって「99.9‐刑事専門弁護士‐完全新作SP 新たな出会い篇」(TBS系)は13.9%の高視聴率を獲得。「99.9‐刑事専門弁護士‐THE MOVIE」も公開初日だけで3億4000万円の興収を記録。最終的に30億円超えの興収が期待できるヒットとなった。
「嵐メンバーは、グループ活動休止後の昨年は単独活動を続けていましたが、松本は表だった活動を一切せず、情報の発信もありませんでした。実際は起きたい時に起き、寝たい時に寝るストレスフリーな生活を謳歌していたのだとか。逆に出演を控えたことが飢餓感をあおることになり、久々の登場を各メディアがこぞってありがたがった形です。その結果、どこを見渡しても松本ばかりの状況となったのです」(テレビ雑誌記者)
1月16日放送の「相葉マナブ」(テレビ朝日系)にもゲスト出演する松本は、番組の人気企画である自然薯掘りに挑戦する。嵐のリーダーである大野智が出演した際、高視聴率を叩き出した名物企画だ。松本とのカップリングでもひと山当てたいところだが、少々不安材料がある。
「相葉雅紀と松本の組み合わせは、数字には結びつかないようなのです。昨年12月16日に2人が1年ぶりに共演した『VS魂』(フジテレビ系)の世帯視聴率は6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と振るわず。前週の5.5%よりは上向きましたが、嵐全員で出演していた『VS嵐』時代は常時2ケタをキープしていただけに、関係者としては期待外れだったのではないでしょうか。フジテレビ自慢の長寿番組を終了させてリニューアル、新装開店したものの視聴者離れは著しく、低空飛行のまま。嵐活動再開まで番組が持たないともっぱらです」(芸能ライター)
「となりのチカラ」は木曜9時枠というテレ朝ドラマ枠の一等地。脚本・演出の遊川和彦氏との初タッグも話題だ。しかし、カッコよさとは無縁、優柔不断で中途半端なおせっかいというこれまでとは真逆なキャラがお茶の間にすんなり受け入れられるかどうか。番組が始まる前にもう見飽きたと、そっぽを向かれなければいいのだが。
(塩勢知央)