お笑いコンビ・錦鯉の長谷川雅紀と渡辺隆が1月9日放送の「情熱大陸」(TBS系)に出演し、長かった下積み生活について言及した。
2021年度の「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)を50歳にして制した錦鯉。番組では、同大会のファイナリストとなる前から密着取材を敢行し、途中、長谷川が2019年の芸人としての年収を32万円だと明かす場面もあった。
また、ライブには数名の観客しか訪れなかった時期もあったとし、「身内の5人とかもありました。バイトの知り合い2人と、当時付き合ってた彼女と、彼女のお母さん。1人だけ全然つながってない人がいました」とも。今ではM-1王者となった2人だが、長谷川の自宅は簡素な作りのアパートで、家賃は5万円。食事はほぼカップラーメンや、コンビニで購入できるもので、治療費を捻出できなかった影響により、口は8本の歯が抜けた状態のままだ。
肉を噛み切ることができず、丸飲みしてしまうという長谷川だが、姉からはそうした食生活に対するお叱りを受けることもあると告白。50歳にもなって、母親からも肉の食べ方をめぐって説教されるとし、鳴かず飛ばずの日々が長かった芸人キャリアについても「限界かなとか、無理かなとか、思った時に、パッと仕事が入ったりとか、なんか延命措置をされる。勝手に。(同期の)タカアンドトシの番組にもよく呼ばれてた。呼んでくれてた。ラジオとかネット番組とか」と“辞め時”を逃し続けてきたという。
しかし、「結局、ひと言で言えば、辞める勇気がなかったというのが正解なんですけどね」とも表現。「辞めた時に自分は何をしようとなった時に、免許もない、資格もない、となった時に、たぶんこの歳からだったら出世も無理だろうし、才能もないし。芸人をやってたら、わずかな小さな細い光で、もしかしたら何かあるかもしれない。小さな小さな希望を持てるかもしれないと」と、後戻りができない状態だったとも振り返った。
「つい2年前の2019年度の年収が32万円だったことに対して、ネット上には『ブレイクして本当によかったですね』『夢をあきらめずに追いかけられるって同年代の男からみたら羨ましいし、凄いと思うし、感心する』『M-1は本当に感動しました。これからも応援し続けます』『あのハイレベルなM-1で優勝したのはすごいと思う』『人生変わりましたね。よかった!』『人柄がいいのが滲み出ていて応援したくなります』などの声が殺到。また、コアなファンからは、売れっ子となったことで、長谷川がハードスケジュールに耐えられるのかといった体力面を心配する反応も寄せられています」(テレビ誌ライター)
M-1チャンピオンとなって以降は、様々なバラエティ番組に立て続けに出演し、テレビで見ない日がないほどの快進撃を見せる錦鯉。ほかの歴代王者に比べると圧倒的に年齢が高いことから、体調面に気を遣いながら、2022年のニュースターとして活躍してほしいところである。
(木村慎吾)