元K-1ファイター・平本蓮が1月11日に自身のツイッターアカウントを更新し、タレント・武井壮の格闘技をめぐる発言について物申している。
事の発端は、昨年のライブ配信中に武井が語ったアスリートに関する発言だった。武井は「日本の全アスリートが全員、格闘技を始めたら、今のチャンピオン全員変わると思うぜ」との趣旨の持論を展開。これが多くの格闘技ファンの間で物議を醸すと、かねてより武井に対する辛口コメントでSNSを盛り上げてきた平本は、「運動神経がよくてスポーツはできても、真っ向からファイトできる勇敢な人は少ないと思う。誰にでも格闘技の技術は身につけられるけど、ファイトする気持ちは生まれ持った才能でしかないと思う」と反論した。
さらに、直後のツイートでも「とりあえず武井壮は黙って偉いヤツの靴の裏舐めとけばいいんだよ」と一蹴。一方、武井は過去にツイッター上で平本のアカウントをブロックしていることを公言しており、その理由として、平本の目上の人間に対する「あいつ」といった言葉遣いや、そうした攻撃的な姿勢による、ほかの若いユーザーへの悪影響などを挙げていた。
「歯に衣着せぬ発言が賛否をもたらすことが多い平本ですが、今回のコメントについては格闘技ファンやスポーツファンの間で、『まぁ、その通りでしょう』『武井壮のこと好きだし、平本蓮は嫌いだけど、この武井壮の発言に対する平本の苛立ちは理解できる』『技や技術は身につけることはできても、相手に向かっていく闘争心やハートは鍛えることは出来ない』『“日本の全アスリートが全員格闘技始めたら”って、まずこの前提が無意味すぎる』『武井壮は別に嫌いじゃないけど、時折こうやって不用意というか言葉足らずというか、思慮の浅さが露呈するのは残念』などの声が飛び交い、『彼の特技は妄想ですから』『格闘家に失礼すぎる』『数ある競技の中で、それを選んで頑張っている人間に対して非常に失礼な発言ですね』といった反応もありました。
武井は過去に、東京五輪に関するツイートをめぐって、柔道金メダリスト・石井慧からも『本気で競技やったことないんだろうな』と痛烈な指摘を受けたこともあります。武井自身も十種競技の元チャンピオンという十分なアスリートとしてのキャリアがありますが、現役のアスリートやほかの競技の経験者からすると、時にその発言が違和感をもたらしてしまうこともあるようです」(テレビ誌ライター)
武井のツイッタープロフィールには「言葉は誰かとつながるためにある、傷付けるためのものじゃない」との格言があるが、今回の格闘技についての発言には、不快感を覚えたアスリートが少なくなかったようだ。
(木村慎吾)