人が幸せを感じるのはどんなときでしょうか?
それは“心からしたいことに時間を費やしているとき”です。普段は抑圧されている心が解き放たれて、ゆったりとした気持ちになれるからなのかもしれませんね。
ですから、失恋などで絶望的な気持ちになったときには、心からしたいことをするのがオススメです。とくに、ちょっとした贅沢。エステに行ったり美味しいものを食べたりなど、自分を労わって大事にする行動を取りましょう。心が癒やされ、女磨きにもなるので一石二鳥です。
ところが、自分がしたいことや贅沢なことが“できない”という人がいます。どうやら無意識のうちに「したいことや贅沢なことをするのは罪なことだ」と、心の深いところにインプットされてしまっているようなのです。
そういう人は、恋愛が不得手であるケースが多いです。「自分は恋なんてしてはいけないのだ」「幸せになる資格なんてないんだ」と思いがちのようなのです。
おそらく、両親や親戚など身近な人たちから厳しく育てられたのでしょう。節約家庭に育ったのかもしれません。何かしたいことがあっても、その都度、禁止されて育ってきた可能性が高いです。
人は環境によって性格が形成されていきますからね。厳しく育てられた人は自分に厳しくなりがちで、うまくいかないときには自分を責めがち。負のスパイラルに陥りやすいという特性もあります。
でも、そんな人こそ自分を甘やかす練習をしたいところです。コツは、最初はほんの少しの贅沢から始めること。例えば、いつもは100円のアイスクリームを食べているとしたら、少しだけ高いのを買ってみる。いつものひとりランチがファミレスなら、プラス300円で行けるカフェに行ってみる。メイク用品も少しだけグレードアップしてみてくださいね。
そうやって自分を甘やかしてみると、今までとは違う景色が見えてくると思います。いつもよりちょっと美味しいものを見つけたり、いつもよりメイク映えする自分を発見したり……。今までとは違うタイプの幸せを感じると思います。
こうして少しずつ贅沢に慣れていきながら、何か新しい趣味にもチャレンジしてみてください。簡単なことでいいです。むしろ、すぐに達成できそうな簡単なことのほうがよいでしょう。お散歩、近くのスーパーのポイント集め等々。今までしたことはないけれど、気楽にできそうなことをしてみてくださいね。
新しいことを達成しながら、「何でもやっていいんだな」「もっと生きることを楽しんでいいんだな」という気持ちになれると思います。自分の暮らしを楽しめるようになったら、どんどんポジティブになっていきますよ。自分に優しく、他人にも優しくなれます。人間関係がパワーアップしますので、恋愛運もアップしますよ。
安藤房子(あんどうふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中