女優・遠野なぎこが1月25日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演。バラエティ番組におけるマスク着用の有無を巡って、持論を展開した。
この日の放送では、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、第6波にあえぐ国内の状況について取り上げた。芸能界でも、役者やお笑いタレントを筆頭にコロナ感染が相次いで報告されているが、意見を求められた遠野は「芸能界で続々と(感染報告)って言いますけど、名前のある方だから目立つだけであって、それは東京で1万何千人かかっていれば、芸能界で感染していても全然おかしくない」と語った。
また、テレビ収録現場の感染対策に関して、「芸能界だから、バラエティだから、“芸能人だってマスクをしてやれ”って、すごいネットとかで言われてますけど、少し違うなと私は思う」と切り出し、「我々も直前までマスクをしてるし、検温も消毒もして、できることを全てやってますよね。そういう中で、暗いニュースばっかりやってて、芸能人の顔を見たり、映画を見たりとか、楽しいお喋り、『バラダン』も含めて、機会を奪わないでほしいなってちょっと思います」とコメント。コロナ禍だからこそ、エンターテイメントの必要性を感じているようだ。
続けて、遠野は「本当に皆、気を付けているんで。ドラマに関してはどうしてもね、(俳優同士の)距離とかでね、仕方がない場合があったんでしょうけど。でも、現場でも皆、メイクさん達もご飯とかも黙食ですよ、横並びになって」と、テレビやドラマ制作現場での感染対策の徹底ぶりをアピールした。
「収録中であっても、芸能人はマスクを着用するべきという世間の声に反論した遠野ですが、この主張に対してもさらなる反発が集まることに。とりわけ、遠野が挙げた黙食や本番以外でのマスク着用の徹底、検温、消毒といった対策は、コロナ禍ではもはや新たな常識となりつつある慣習であり、『それ皆やってるから』『当然だよね』『あなた達が気を付けてるってアピールしてることを一般人はもう日常的にやってるんだよ』『そのあとにマスク外して喋ってたら意味ないやないか』『検温して直前までマスクさえしていれば、現場では数時間外してもいいのではっていうなら、いろんな会場でノーマスクOKになるね』『本番で外してたら無意味でしょう』などのツッコミが殺到。ほかにも、芸能やエンタメの仕事が暗いニュースばかりの日本を明るくしているとする主張にも、『本当にタレントはタレントに甘い』『なんで芸能人って自分たちは特別だと思い込んでるんだろう』といった反応が飛び交っています」(テレビ誌ライター)
1月の下旬に入り、連日にわたって東京都では1万人を超える感染者が報告されている以上、芸能人の感染もそれに比例して増えるのは自然なことかもしれない。しかし、収録現場におけるマスク着用のルールについては再考する時期に差し掛かっているのかもしれない。
(木村慎吾)