そろそろバレンタインデーですね。かつてのように、“バレンタインデーに告白”するという恋愛の一大イベントではなくなりつつありますが、やっぱり女子のテンションは高まりますよね。
でも、自分用に可愛いチョコを購入する予定はあるのに、「彼氏もいないし、バレンタインデーには男性にあげる予定なし」という女性もいます。実はこれ、心理学的にいうとなんとももったいない話なんです。というのも、プレゼントをあげる行為には【補償の役割】があるといわれており、長く親しくしたい相手には、あげないよりあげるほうが断然効果的なのです。
普段の日より「どうぞ」とプレゼントしやすいのがイベントデーのいいところ。気になる相手がいるなら、イベントにのっかってしまいましょう!
では、どんなものをあげるのがよいのでしょうか。
すでに恋人同士なら、相手の好みも分かるので問題ないですよね? どんなチョコレートがいいか、チョコレート以外なら何をあげようかと、おおよその見当がつきます。気を付けたいのは、これからアプローチしたい相手の場合です。次の3点をチェックしてから、プレゼントを選ぶのがよいでしょう。
■味の好みをリサーチして喜んでもらえるものをあげる
そもそも、恋人未満の相手は甘いものが好きなのか嫌いなのか? チョコは好きかどうか? 好きだとしても「ナッツ入りは苦手」「ブラックチョコは嫌い」「クッキーはNG」などは? 好みは千差万別なので、事前にリサーチしましょう。今はバレンタインだからと極秘に計画を進める時代でもありません。「チョコは好き?」「どんなチョコはOK?」など、明るくストレートに聞いてしまうのが得策です。
■手作りよりも市販の可愛いものをあげる
恋人未満の相手へのプレゼントなので、あまり重たいプレゼントはNG。心が込められ過ぎているとドン引きしちゃうので、手作りチョコをあげるのはまだ早いかもしれません。とくに、昨今はコロナの影響もあり、プロではない他人が作ったものを食べることには躊躇しがちです。市販で可愛いものをサラリとあげましょう。
■ふたりの距離感に合う価格帯のものをあげる
ときどきLINEでやりとりをするくらいの関係なら、1000~2000円程度のデパ地下チョコでOK。そこまでもいっていない仕事仲間くらいの相手なら、もっとチープでたくさんの人にあげるような友チョコをチョイス。ミスドの期間限定チョコドーナツを、「今日のおやつにどうぞ♪」とあげるくらいがちょうどいいです。
■チョコ以外のプレゼントも高価ではないものを
チョコが苦手な人なら、コーヒーや紅茶、シャンパンのミニボトルあたりが価格的にもよさそう。飲んだり食べたりして“消えてなくなるもの”をチョイスしましょう。どうしても何か残るモノをあげたいときには、ハンカチやハンドタオルなど、やはり高価ではないものを。目指すのは友チョコ+αの雰囲気です。“重いオンナ”と思われないように要注意です。
さてさて、いかがでしたか? プレゼントは人間関係の潤滑油でもありますが、やり方によってはマイナスになってしまいます。今はかつて以上に重いオンナは嫌がられます。まるで友だちのように近付いて、いつの間にか彼女になっていた……という感じを目指してみてくださいね。好きな人には、ゆる~い感じで接近してみてね。
安藤房子(あんどう・ふさこ) 恋愛心理研究所所長。離婚を機に日本初の恋愛カウンセラーとして独立。メールカウンセラーの草分け。心と身体両面からのアプローチで婚活・恋活女子を応援。著書は韓国・中国でも翻訳出版。心理テストの作成やメディアでMCとしても活躍中