お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が1月28日、自身のYouTubeチャンネル「ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル」を更新。現在放送中の連続ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)の魅力や実写化について持論を語った。
又吉は「又吉がどハマりしてる月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』!菅田将暉演じる主人公・久能整の魅力を熱く語る!実写と再現についても【夜の公園 #18】」という動画を公開。夜の公演でベンチに座りながらドラマについて「むちゃくちゃ面白い」と熱い思いを語った。
又吉は原作から実写への再現度について言及。「原作があるドラマって、原作ファンの方が『映像化しないで』って言ったりするじゃないですか。『期待裏切られるのが嫌やから』って。そこが僕わかるし」としつつ、「それぐらい完結して原作が好きな人はもう原作だけを愛していればいい」と提案。その理由として「仮にね、原作と全然違う映像作品が出来てしまったとしても、原作の何かが損なわれるわけじゃないんですよね、実は。だから別物として見てもいいと思うんですよ」「再現性をすごく求める方もいると思うんですけど、必ずしもその必要はないと思っていて」と語った。
又吉自身は今回のドラマについて「原作も好きで」と明かしつつ、ドラマについては「部分的に『あ、これ漫画の表紙と同じカットを映像で完全に表現してる』みたいな(部分がある)」「サービスしてくれている」と満足げな様子。俳優達の演技についても主演の菅田将暉をはじめ絶賛していた。
ネットでは又吉の持論に対して《同意見だなー。ドラマはドラマで面白いじゃんね》《原作と違ってるとキーキー怒る人の気持ちがわからん》《私は原作をこよなく愛してる物は映像化されても絶対見ない。わざわざ見て文句言ってる人の気が知れない》など賛同の声が続出した。また、《この人の小説も実写化してたけど別物になったんかな》《『火花』はコレジャナイと思ったのですね》と推察する声も。
「又吉は15年に発表した自身の小説『火花』が16年にNetflixでドラマ化、さらに17年には先輩芸人の板尾創路が監督して映画化もされました。しかし、前者が原作を忠実になぞった構成だったのに対して、後者は板尾監督の演出意図や限られた上映時間などもあってドラマ版とは別の重要人物に焦点をあてた構成にしたため賛否が分かれました。『ミステリと言う勿れ』も実写化について賛否が分かれているため、思うところがあったのかもしれません」(芸能記者)
又吉も自身の作品を通じて原作を実写化することの難しさや賛否の声を知っているからこそ、生まれた持論なのかもしれない。
(柏原廉)