ユーチューバーのシバターが2月15日に自身のYouTubeチャンネル「PROWRESTLING SHIBATAR」を更新し、ユーチューバー・ヒカルによる“中堅芸人激怒”騒動について持論を述べた。
ヒカルは2月4日に更新したYouTube動画で、会食で同席した“某中堅芸人”からユーチューバーをこき下ろすような嫌味発言を受けたと告発。その芸人の実名を明かすことはしなかったが、「ユーチューバーは芸能人の真似事で落ちこぼれ」「ウチの世界にはダウンタウンさんがいるから」「YouTubeなんて、もう2~3年で終わる。今のうちに稼いだほうがいい」といった言葉を浴びたとし、ヒカルは動画内で「お前が30年かけて稼ぐ金をこっちは2~3年で稼いでるから。ナメんなよ!」と激怒していた。
この騒動を受け、シバターは「ヒカル激怒の件、全てお話します」と題した動画をアップ。ヒカルとはプライベートでも交流があり、「僕の知ってることを全てお話しします」と切り出すも、「その芸人さんの名前は‥‥僕も教えてもらえませんでした」と気になる名前は聞き出せず。
また、一部で、「中堅芸人は実は存在しないのでは?」ともささやかれていることについては、「ヒカル君ってそういう、ゼロから作り上げるみたいなことはしない」と言及。続けて、昨今はほとんどのお笑い芸人が公式YouTubeチャンネルを立ち上げていることから、「そこ(ユーチューバー)に対して非難してる芸人っているのかなと。世の中を見えているのかなと。5年前と比べて、芸人みんなこのネタに乗っかってるじゃん。昔だったら考えられない。時代が変わったなと思います。ヒカル君のほうがちょっと上にいるじゃん」とも語っていた。
「シバターは、ヒカルが提供した“ネタ”にプロの芸人が寄ってたかって乗っかっている現状から、時代の変化を痛感。加えて、『数字を持ってるユーチューバーのほうが、何だったらちょっと偉い』との持論も展開しました。しかし、途中には、『5~6年前、ユーチューバーをバカにしてたお笑い芸人様たち』に向けて、『今どんな気持ちですかって聞いてみたい』と挑発し、動画サムネイルには『バカリズム』の名前も記載。動画内ではバカリズムについては一切触れずに終わったものの、サムネイルでの“匂わせ”には、視聴者から『バカリズムってサムネにデカデカと載せてるの大丈夫なんかな?』『俗に言う“釣り”ってやつだな』『さすが釣り名人』『サムネ誤解されそう』などとザワつくリアクションや、『バカリズムがめちゃめちゃYouTubeをバカにしてたのはすごく覚えてる』『バカリズムはYouTubeを結構ディスってたからあり得る』との声も寄せられています」(テレビ誌ライター)
バカリズムは2017年3月放送の「しゃべくり007」(日本テレビ系)に出演した際、独自のストレス解消法として「見ず知らずのプロか素人かわからない人の変な生配信とかを見てゾワっとしてみる」との暇つぶしを紹介。しかし、その後はひたすらに動画配信者をこき下ろす内容で、「すごい狭いコミュニティでタレント気取りになってるのが井の中の蛙感」と表現し、「タレントがよく使うテレビ用語をバンバン使ってタレントのように振る舞う」とも語っていた。
その際、バカリズムは、「今、世の中にはいろんな配信や放送がある」と前置きし、「視聴数12~13人」ほどの規模の配信者を指していると説明。しかし、これが“バカリズムによるユーチューバー批判”と解釈され、今回のヒカルの騒動で再び蒸し返されることに。
バカリズムにとってはとばっちりを受ける格好となったが、動画配信者にとっては、5年前の発言は今も鮮明に印象に残っているのかもしれない。
(木村慎吾)