俳優・小栗旬が、同じく俳優の西村まさ彦を「共演NG」にしているという。「女性自身」2月15日配信の記事で2人の関係について報じた。
1月より放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、主人公・北条義時を小栗が演じ、脚本には三谷幸喜氏を起用。大泉洋や山本耕史、梶原善といった三谷作品の常連俳優も多く出演しているが、現時点でそこに西村まさ彦の名前がないことには座長・小栗側の事情があるという。
同誌は「小栗旬 西村まさ彦を“共演NG”にしていた!演技に激怒した12年前の因縁」と題した記事の中で、2010年に2人が共演したTBSドラマ「獣医ドリトル」でのエピソードを紹介。同作で、敏腕獣医を演じた小栗だったが、第1話にゲストとして出演した西村の「独りよがり」な演技により、やりづらさを感じてしまったというのだ。
同誌は、小栗が「西村さんの芝居には、最終話まで悪影響が出ましたよ。演技が乱されてしまいました」と“非常に憤っていた”と伝えており、両者の役者としてのスタンスの違いを指摘。2人を知る関係者の言葉として、「小栗さんはスタッフを名前で呼び、撮影現場全体を俯瞰して気配りを欠かさない“座長”意識がとても強い人。一方の西村さんは、昔から独特のペースで演技を組み立てる役者です」と比較し、小栗には、西村の芝居は「共演俳優を生かす気持ちが欠けている」ように見えたという。以来、「小栗さんは西村さんを“共演NG”にしているのです」と綴った。
さらに、同誌は、西村がかねて盟友の関係にあり、「鎌倉殿の13人」で脚本を任された三谷氏とも確執を抱えていると指摘。どうやら、西村サイドに不義理があったことが重なり、三谷氏が彼の起用を控えるようになったという。
「この報道が事実であれば、詰まるところ、今回の大河ドラマで西村の起用が発表されていないのは、小栗からの敬遠に加え、三谷氏との疎遠も原因の可能性が高いということになります。個性派な役者として異才を放つ西村の芝居については、ネット上でも『クセがある』『好き嫌いが分かれるタイプ』『和気あいあいやりたいという中では西村さんみたいなタイプがいたら疲れるだろうな』『西村さんの演技は悪目立ちすることがある』などの声があがっています。
一方で、『個性派俳優をどう使うかは監督や脚本、演出側が決めることだし、小栗さんが決めることじゃない』『共演NGってこと自体、プロ意識が欠けてるように見える』『監督や演出担当者がどういう人を望むかではないでしょうか』『本当に実力のある主演俳優だったら、クセの強い演技をするベテラン俳優と相対しても、その個性を受け止める器を持っていて、お互いを生かす演技ができると思うけど』など、小栗側の越権行為や対応力不足を指摘する人も少なくありませんでした。とはいえ、制作サイドとしても、主演を小栗に任せている以上、彼がやりづらいと感じる役者にわざわざオファーを出すことはしないでしょう」(テレビ誌ライター)
役者としての西村の実力は申し分ないものの、クセが強いあまり作品や共演者を選ばなければならないという事情もあるのかもしれない。
(木村慎吾)