元モーニング娘。の矢口真里が2月24日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)に出演し、同グループの後輩・辻希美、加護亜依とのエピソードを振り返った。
この日の放送では「歴代人気アイドル大集合SP」と題し、国生さゆりや早見優、松本伊代らを始めとしたレジェンド級アイドルとともに、矢口や元AKB48・高橋みなみなど、平成を盛り上げた面々もスタジオに駆け付けた。
グループ内での後輩への指導や説教の必要性に関する話題では、2000年にモーニング娘。へ加入した辻と加護について、矢口が「うちはモンスター級の、人間じゃない子たちが入ってきた」と表現。先輩として奔走させられた当時の出来事を紹介した。
矢口は、2人を「走るなって言ったら、走るんですよ」と相当な気苦労があったことをうかがわせると、地方公演で宿泊したホテルでの奇妙な夜についても回想。1人で部屋にいた矢口は、深夜に廊下から物音が聞こえ始め、恐る恐るドアののぞき穴から確認したところ、「2人が廊下ででんぐり返ししてるんです。端から端へ。見てはいけないものを見たなって」と理解できない“奇行”を証言した。
極め付きは、タクシー内でのトラブルだった。2人と帯同中の矢口は常に口うるさく説教を繰り返さなければならない立場で、「タクシーの中でもお構いなく説教していたんです。そしたら自分にメールが届いて、誰だろうって思ったら、加護から来てるんです。え、隣にいるのにって思って」と、不思議がりつつもメールを開封。そこには「『うるせぇな! このチビ!』って入ってた」と、本来なら辻へ送信するはずだった矢口への悪口メールが、誤って矢口の携帯電話に送られてきたのだという。
加護の“本音”が見えてしまったこのメールにより、矢口はショックを受け傷心。「その後、雑誌の撮影があったんですけど、楽屋に入って号泣しながら、『あなた達のために怒ってるのー! わかってー!』って」と涙ながらに辻と加護へ訴えかけたと振り返った。
「矢口はモー娘。での先輩だったことに加え、2000年に発足したユニット、ミニモニ。でも、辻&加護と行動をともにした教育係ということで、その疲弊ぶりは相当なものだったのかもしれません。当時を知るファンからも矢口への同情の声が並んでおり、『大変でしたね。ずっと応援してます!』『思春期の中学生の面倒を見させられてたのか』『加護さんは尖ってたもの笑』『オーディションの時の加護ちゃんはどう見てもヤンキー丸出しだった』『仲悪そうだったよね、みんな。ギスギス感ありありだった』などの声があったほか、『でんぐり返ししてるのは可愛い笑』『この話は何回聞いても笑えます』といった反応もありました」(テレビ誌ライター)
なお、2018年2月に放送された「ナカイの窓」(日本テレビ系)の“モー娘。同窓会SP“では石川梨華が、反抗期だった辻の面倒を見るのが大変だったと回顧。「毎日、私が口うるさく言ってたから、(辻から)『梨華ちゃん、ウザい、キモい、嫌い』って」と明かすと、辻は「『キモい』は言ってない!」と返し、正確には「キショい」と言っていたと打ち明けた。その際、矢口も当時の2人を「言うこと聞かないんですよ、本当に。走らないでねって言ったら、走るし、(太るから)食べないでねって言ったら、食べる。真逆をいくんですよ」とコメント。これに辻は「なになにしちゃダメってことが、なになにしろってことでしょ、みたいな」と若かりし日の自分を懐かしんでいた。
矢口が「モンスター級」と呼ぶのも納得な、辻と加護の暴走ぶりだったようだ。
(木村慎吾)