松本潤主演ドラマ「となりのチカラ」(テレビ朝日系)の第5話が3月3日に放送され平均視聴率は8.2%だった。
物語は、自分のことはともかく、思いやりと人間愛だけは人一倍の主人公・中越チカラ(松本)が、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決していく。チカラのお節介によって、住人たちが強いつながりを持っていく様を描いた社会派ホームコメディだ。
管理人の星譲(浅野和之)からSNSに上げられた「連続幼児殺人事件の容疑者・少年Aを発見」という情報を見せられたチカラ。そこにはチカラたちが住むマンションの写真があり、星は「601号室の上条(清水尋也)さんが少年Aだったんですよ」と声を潜めるのだが‥‥。
視聴者の感想としては、自分たちの住むマンションを見渡せるカフェで仕事をするチカラに「カフェから人の家ジロジロ見てるのキモイ」「チカラは単なるpeeper?(こっそり見る人)」などの声もあったが、話しが進むうちに「このドラマが取り扱っている話題は、実社会で現実にあること、そしてこのドラマの表現をみて、肯定、否定、無関心、という心の現れは社会を映し出している気がする」などの肯定的な意見も出てきた。
「松本が世間から注目されたのは、2005年に放送された『花より男子』(TBS系)。演じた道明寺司は、大財閥の御曹司で典型的な“俺様”でした。国民的アイドル“嵐”のメンバーということでキラキラのトップスターというイメージだった松本が、今作ではお節介なおじさんを演じている。キラキラ感は1ミリも感じさせないところが、松本の演技の幅を感じさせます」(芸能記者)
視聴率は低迷しているが、回を重ねるごとにドラマの内容は深くなっていく今作。ラストに向けての展開が高評価の遊川和彦氏による脚本なだけに、今後が気になるところだ。