女優の佐々木希が主演を務めているドラマ「ユーチューバーに娘はやらん!」(テレビ東京系)が視聴率において危険水域に突入したことを3月13日、ニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」が報じた。
同記事によると、佐々木の連ドラ主演作は4年ぶりとなり、スタートするまでは佐々木の再ブレイクを予想する関係者が少なくなかったという。というのも、昨年秋に出演した舞台「醉いどれ天使」が好評で、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で見せた芸能事務所の社長令嬢役もすこぶる評判がよかったからだ。
しかし、「ユーチューバーに娘はやらん!」では初回に1%台後半の視聴率を記録。以降、低迷を続けて現在は1%を切るか切らないかの状態だという。23時台のテレ東深夜枠のドラマの合格ラインは4%前後と言われているため、危険水域というわけだ。スタッフの間ではこのドラマが成功すれば、秋にはゴールデン帯での主演もあり得るとささやかれていたと言う。
また、夫でお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建の復帰も佐々木の足を引っ張った結果になったのではないか、とも言われている。テレビ関係者の証言として、渡部の復帰番組「白黒アンジャッシュ」(千葉テレビ)のオンエア直後から千葉テレビには視聴者から抗議が殺到。その後、佐々木のドラマの視聴率は1%を切ってしまったのも渡部に対する主婦層の嫌悪が佐々木にまで“飛び火”してしまったのではないか、というのだ。渡部の復帰によって、佐々木も“夫婦共倒れ”の危機に瀕しているのがテレビ関係者の間の共通認識だという。
しかし、ネット上では《これは主役がどうのこうのではなく脚本・進行の全体的なイメージが幼すぎるのでは》《1話から見てますが、脚本がちょっと無理があると思う面が多々あります。おもしろ系のドラマなのでそこは我慢するべきなんですが、あまりにも唐突な展開が多い》《ドラマの成績って出演役者と脚本の相乗効果によるものだから、視聴率が悪い時に主演女優だけのせいにするのはおかしいと思う》など佐々木を擁護する声が多数あがっている。
「ドラマはキャストだけでなく脚本、演出も含みますから、視聴率低迷の原因がキャストにあるとは一概には言えないでしょう。そもそも、今期のドラマはどれも視聴率的には苦戦しており、黒木華、波瑠、高畑充希、浜辺美波、清原果耶など女優が主演を務めているドラマはほとんど視聴率1ケタ台で苦戦中。成功していると言えるのは月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)や日曜劇場の『DCU』(TBS系)ぐらい。“テレビ離れ”も原因の1つかもしれません」(芸能記者)
「ユーチューバーに娘はやらん!」だけではなく、YouTubeなどのネットメディアに持って行かれているのがテレビドラマの現状なのかもしれない。
(柏原廉)