俳優の堺雅人が2年振りに地上波ドラマに復帰することが明らかになった裏で、「半沢直樹」(TBS系)の続編が“お預け”になったことを3月15日、ニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」が報じた。
同記事によると、堺は3月26日放送のスペシャルドラマ「ダマせない男」(日本テレビ系)で詐欺師役を演じるが、日本テレビはレギュラードラマ化も視野に入れて今後のスケジュールについて堺サイドと交渉を重ねているという。
とはいえ、業界関係者の多くが、堺は次作も「半沢直樹」の関連作品に出演すると思っていたという。その理由は昨年開催された「東京ドラマアウォード2021」の授賞式で「半沢直樹」の演出を担当したTBSの福澤克雄氏が、続編について「続けられるなら続けていきたい」と語ったからだという。この発言は堺の意思も汲んだものと推測されている。
しかし、堺の久々のドラマ復帰は日本テレビとなった。その理由は、妻で女優の菅野美穂の存在が大きかったようだ。菅野は日本テレビのドラマ班と親交が深いと言われ、今回のドラマも菅野がスタッフに頼まれて仲介を買って出たとか。同ドラマには菅野がカメオ出演する噂もささやかれているという。
ネット上では《半沢直樹の続編って、まだ残っている原作が1冊しかないので無理でしょ。今までの流れだとドラマの5話分。しかも前日譚だし》《『半沢直樹』の続編があるとしても、そんなに簡単には運ばないでしょう。看板番組となれば、どんなに急いでも下準備にそれなりの期間が必要だと思います》など半沢の関連作品がすぐ制作される可能性については懐疑的な声が圧倒的だ。
ほかには《半沢よりリーガル・ハイが観たいです》《半沢直樹が頭取になる所ももちろん見たい!あとはリーガル・ハイの続編もみたいです》などドラマ「リーガル・ハイ」(フジテレビ系)の続編を希望する声も多かった。
「『半沢直樹』シリーズといえば、20年1月に吉沢亮主演でスピンオフドラマ『半沢直樹II・エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~』が放送されました。スピンオフは原作にはないオリジナルストーリーでしたが、半沢直樹役の堺雅人はドラマ終盤に数分間出演しただけ。やはり堺メインの本編は原作が必須のため、作者の池井戸潤氏が新作を書かない限りドラマも制作には入れないでしょう。
また、フジテレビ系で放送された『リーガル・ハイ』は12年にシーズン1、13年4月にスペシャル、10月にシーズン2、14年11月にスペシャル第2弾が制作されるほど人気を博し、今でも続編を熱望する声が後を絶ちません。しかし、こちらも脚本を担当した古沢亮太氏が、23年放送のNHK大河ドラマ『どうする家康』の脚本執筆を控えているため、ほかの作品に取りかかる余裕はないでしょう。
さらに『リーガル・ハイ』で共演していたのは新垣結衣と元KAT-TUNの田口淳之介です。堺と新垣のスケジュールを押さえるのも大変でしょうし、田口はジャニーズ事務所退所後、逮捕された影響もあり地上波復帰のメドは立っていません。キャストの再結集も大きな課題です」(芸能記者)
続編制作は「半沢直樹」よりも難しそうだ。
(柏原廉)