元モーニング娘。でタレントの藤本美貴が3月20日放送の「二軒目どうする?~ツマミのハナシ~」(テレビ東京系)に出演し、デビュー前の“OL時代”を振り返った。
藤本は2003年1月に6期生としてモーニング娘。に加入することが決まったが、2000年に開催された同グループの第3回追加オーディションの最終選考で落選しており、当時の所属事務所には落選後もレッスン生として身を置いていた。
その後、高校2年生だった2001年4月に学校を中退して北海道から上京。当時に関して藤本は「会社(事務所)にOLさんみたいに毎日通ってたんですよ。『社会勉強もしたことがないだろうから』っていって」と、社会勉強も兼ねて、所属事務所へ通勤をするよう習慣付けられたという。
北海道の高校を中退した後は学校にも通っておらず、「落ち着いたら東京の通信に行けばいいんじゃない?」と考えていたが、アイドル活動が多忙を極め、「全く行けてなかったです」と回顧。また、事務所への通勤をルール化されていた下積み時代について「1年くらいOLさんをやって、私デビューできるのかなって思いましたよ」と振り返った。
具体的な業務内容としては「私が初めて会長室勤務みたいになって。15~16歳くらいで会長室に行って、秘書の人が座ってるじゃないですか。一緒にお茶を出したりとか、電話に出たりとか」と説明。アイドルとしての本格デビューに備え、週に1度のペースでボイストレーニングやダンスレッスンにも取り組んでいたが、藤本は「これで本当に上達するのかなって感じで行ってました」と不安を感じていたようだ。
「10代で故郷を離れた藤本の社会勉強の意味合いもあったということで、ネット上には『こういう社会経験も事務所が面倒見てやらせるのも1つの勉強だと思います』『いい経験だね。会社で1年お茶汲みや電話番をしていると、どんな会社か、どんな取引先があるか、先輩から噂話も聞けるし。言葉遣いや礼儀も学べる』『ハロプロのメンバーは、スタッフさんや共演者から、挨拶や礼儀を褒められることが多い。きちんと指導しているのだろう』などと、事務所の教育を評価する声がありました。
一方で、『実際の勤務時間がどれくらいかわからないけど、ボイトレが週一で、ほかが全部OLだったら、よくデビューできたな』『これで下積みなんて、住み込みで働いてるお弟子さんとか、有名シェフの見習いとかが聞いたらひっくり返るのでは?』『会長室勤務なら十分特別扱いだったと思う』『自分の事務所でって‥‥会長室勤務って。しかも1年足らずのお茶出しとかしただけでしょ? めちゃくちゃ楽だと思う。下積みとは言わないと思う』といった指摘もありますが、10代の藤本にとっては社会を知る上での貴重な体験だったのでしょう」(テレビ誌ライター)
元モーニング娘。のタレントの中では比較的、息の長い活躍を見せている藤本だけに、当時の体験は決して無駄ではなかったと言えるかもしれない。
(木村慎吾)