King & Prince(キンプリ)にとって初の4大ドームツアー「King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~」が4月2日の福岡PayPayドーム公演を皮切りに、大阪、東京、愛知のドームで開催される(計10公演)。ファンはチケットの当落をツイッターで報告しあい、トレンド入りしたほど大盛り上がり。18年のデビューからわずか4年で、ドームツアーの夢をかなえた。
その裏で落胆したのは、ジャニーズWESTとファンたちだ。メンバーの大半はキンプリより先輩で、デビューも14年で早い。20年夏に東京ドームと京セラドーム大阪の初の東西2大ドームが決定していたが、新型コロナウイルスのまん延で中止。以降、“順延”のインフォメーションがないまま、キンプリに先を越された。
「WESTはメンバー全員が関西出身で、関西ジャニーズJr.(関ジュ)からデビューを決めて、続く後輩たちに夢や希望を持たせました。後輩の1人がキンプリの永瀬廉であり、平野紫耀でした」(アイドル誌ライター)
永瀬は関ジュ時代、なにわ男子になった西畑大吾と大西流星で「なにわ皇子」として活動。平野は、Snow Manになった向井康二、芸能界を引退した金内柊真さんとのトリオ「Kin Kan(King of 関西)」の一員だった。永瀬のトリオは全員が関西出身。平野は愛知県出身で、当時は仕事やレッスンのたびに関西へ通う“関ジュのハーフ”だった。
両トリオはWESTの大きな背中を見てきたが、消滅後にキンプリを結成すると破竹の快進撃。WESTがいまだにかなえられていない「NHK紅白歌合戦」への連続出演を決めており、WESTが予定していた2大を大きく上回る4大ドームツアーを控える。
「そもそも、キンプリのデビューを良しとしないファンは多かったです。ジャニーズJr.にはLove-tune(すでに退所)、Travis Japan、SixTONES、Snow Manといった苦労組が多かったのに、ごぼう抜きしてお先にデビュー。それも、ジャニー喜多川社長へ直談判して、それが決め手になってデビューしたとのことで、ライバルユニットの推しから反感を買ってしまいました」(前出・アイドル誌ライター)
Love-tuneは18年にジャニーズ事務所を退所して、「7ORDER」に改称。多くの楽曲をリリース、舞台役者としても恵まれ、単独コンサートで日本武道館を満員にできるほどの実力だ。Travis Japanはアメリカ修業中で、SixTONESとSnow Manはジャニーズを支える大人気ユニットとなった。天下のキンプリといえど、あぐらをかいてはいられない。ジャニーズサバイバルはデビュー前も後も、変わらず過酷だ。
(北村ともこ)