嵐の二宮和也が主演を務める日曜劇場「マイファミリー」(TBS系)について、視聴者の反応は微妙であったことを4月13日、ニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」が報じた。
同記事によると4月10日に放送された「マイファミリー」の世帯視聴率は12%台、個人視聴率7%台を記録し、同時間帯トップとなったという。さらにツイッターの世界トレンドでも1位を獲得。出足は上々のように見えるが、誘拐・考察モノであることもあって前クールのドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)などと比較して辛辣な意見もあるという。
さらに民放ディレクターの証言として、12%台という視聴率は歴代の日曜劇場の中では決して高い数字ではないため、誘拐・考察モノに対するマンネリが初回視聴につながらなかったのではないかという分析もなされた。
しかし、同記事に対してネット上では《録画したものを観ましたが、記事の通り真犯人フラグでしたっけ、それでお腹いっぱいです》などといった声もあったものの、《このドラマはノンストップファミリーエンターテイメントなので、考察系ではない模様。誘拐事件をきっかけに夫婦や友人や職場などの人間関係が浮き彫りになって、それぞれどう変化していくのか、ある意味ヒューマンドラマかと》《普通に面白かったよ。確かに考察系、ミステリー系がかなり増えたと思うけど、観る側としてはストーリーがしっかりとして面白くキャストもハマっていれば、毎シーズンそっち系があっても楽しめる》《ドラマ見たけどただの誘拐ドラマじゃないって思いましたよ。考察ドラマでもなさそうだし、冷え切った家族と家にいる警察がどうなっていくのか楽しみですね》など肯定的な声が多数あがっている。
「本作は『サスペンス』や『ミステリー』という枠組みではなく、誘拐事件に巻き込まれることで浮き彫りになる様々な感情や人間模様を描いていく、“ファミリー”エンターテインメントであることを制作サイドも謳っています。とはいえ、楽しみ方は人それぞれで、実際にドラマの構造としてフーダニット(誰が犯罪を犯したのか)の要素も入っているため、ネット上では考察も行われています。今のところ、1月期の日曜劇場『天国と地獄』(TBS系)で真犯人を演じ、前クールのドラマ『真犯人フラグ』では最終回直前まで黒幕最有力と疑われた俳優の迫田孝也が犯人候補の筆頭に挙がっているようです。
視聴率に関しては考察系のドラマは昔からスロースタートで、徐々に盛り上がって行くことが多いため、初回だけで判断できないところも。今クールでは、ほかに月9ドラマ『元彼の遺言状』(フジテレビ系)や『卒業タイムリミット』(NHK)、4月24日開始の『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)などミステリー系が目白押し。考察モノはまだまだ飽きられていないと言えそうです」(芸能記者)
視聴者の予想を裏切る展開や結末次第では「マイファミリー」も大化けする可能性はある?
(柏原廉)