「未来への10カウント」木村拓哉の“冴えない中年役”はオッサン視聴者こそ見るべき

 木村拓哉が主演を務めている連ドラ「未来への10カウント」(テレビ朝日系)の初回が4月14日に放送され、世帯平均視聴率は11.8%だった。この数字に対する視聴者のネット内での反応は、《番宣もかなり頑張っていたのに、キムタクとしてはかなり低い数字》という指摘がある一方で《視聴スタイルが多様化している昨今、リアタイで2ケタ台を維持できただけでも合格点》など支持する声も。

 木村扮する桐沢祥吾は、学生時代にボクシングで華々しい成績を収めたものの、ある理由でボクシングを辞めざるを得なくなり、その後も妻の史織(波留)に先立たれるなどし、“いつ死んでもいい”が口癖の常にテンションの低い冴えない中年役。ピザの配達のバイトで生活を凌いでいたものの、昔の恩師の強い希望で仕方なく母校のボクシング部の顧問になり‥‥というのが1話の主な流れだった。

 これまで木村が描いてきた俺=正義、俺=無敵、俺=かっこいいといったイメージを払拭し、新たな姿を構築できるかが盛り上がりを左右しそうだが、さらに芸能ライターは次のような声が挙がっていることも指摘する。

「ドラマのヒロインでボクシング部の顧問・折原葵役を女優としての実力は折り紙付きの満島ひかりが演じています。ネットの声では、1話の展開に《もう主役を食っている。満島ひかりをあえて主演にして、木村を助演にしたほうがこのドラマはもっと盛り上がるはずだ》《(木村が)相手役、特に女優を引き立てるのが以前より上手》など、早くも満島に注目が集まっていることを思わせるコメントが。

 それでも、やはり木村は木村。女性ファンだけではなく《木村拓哉は同じ男として素直にカッコイイと思う》《私のような、木村さんより年上のおっさんファンだって増えてきている》など、一目置いている男性の声も散見されました。もしそうであれば、ドラマを観るのは子供と女性が中心と言われることが多いですが、男性でも満足できる新たな木村像と、ヒロイン役・満島とのケミストリーに注目したいところです」

 ミステリーや考察系のドラマが増えているなかで、あえて熱いスポコンものの学園ドラマが、視聴者の心をノックアウトできるのか注目したい。

(島花鈴)

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