今や「桐谷健太」と呼ぶより「浦ちゃん」と呼ぶほうがしっくり来る人も多いのではないだろうか。桐谷は2015年元日に始まった「au(英雄)三太郎シリーズ」で浦ちゃんこと浦島太郎を演じ、同年7月からは浦ちゃんが歌う「海の声」がCM中に流れ、翌2016年度の「レコチョクランキング」(ダウンロードシングルランキング)では堂々の1位を獲得。元気で明るくストレートで素直な浦ちゃんのキャラは、そのまま桐谷健太のキャラであるかのように感じている人も多いことだろう。
「誰からも好かれる浦ちゃん」の悪口を言うことはなんだかとても“いけないこと”のような空気さえあったように思うのだが、どうやらそんな「浦ちゃんマジック」も放送中のドラマ「インビジブル」(TBS系)をきっかけに、効力が失われつつあるようだ。
「ネット上では桐谷の演技力に対し『浦ちゃんの演技、はっきり言って棒だよね?』『浦ちゃんはクドカン脚本だといい感じに見えるんだけど、ほかの人の作品だとかなりアラが目立つ』『浦ちゃんのセリフがずっと一本調子で気になる』『高橋一生が演技上手だから、2人の会話になると浦ちゃんのセリフ言ってます感がどうにもひどい』など、かなり手厳しい声があがっているようです」(女性誌記者)
桐谷が「インビジブル」で演じているのは、高橋演じる志村刑事の行き過ぎた捜査手段を問題視する寡黙で冷静なエリート監察官の猿渡。吹きさらしの家に住み、桃太郎(松田翔太)と金太郎(濱田岳)に協力してもらい海亀をモチーフにした家を建てた浦ちゃんとは180度違うキャラなだけに、違和感を覚える人がいることは致し方ないのかもしれない。