俳優の松坂桃李が5月8日、「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演。自身の“仕事の決め方”について語った。
松坂は5月13日公開の映画「流浪の月」で共演した女優の広瀬すず、俳優の横浜流星とともにトークを展開。その中で、松坂が「仕事って自分で決めてますか?」と質問。すると広瀬はプレゼンされる時はたまにあるとしながらも全部は自分で決めていないと明かした。
それに対して松坂自身は仕事について「もう完全にバランス」と語りつつ、「重い作品が続いたら『次はコメディですかね!』とか、年に1回か2回、チーフのマネージャーさんと打ち合わせて、『今年は結構重たかったんで、来年はホームコメディですかね!』みたいな」と話し合って決めていることを明かした。しかし、マネージャーの意向によっては「ケンカとかもする」といい、広瀬が「え~! 桃李さんが怒るところを想像できない!」と驚く場面も。それに対して松坂は「(怒ること)あるある。『これ、どうしても!』って言われても全然自分の中でピンとこないってあったりする。そういう時に、『そっちよりかは、自分はこっちやってみたいんだよな!』っていう時のバチバチ感みたいな。あとはスケジュール問題」と“バランス”に対してこだわりが強いことをうかがわせた。
ネット上では《雰囲気柔らかいけど頑固そうではある》《だから「あの時キスしておけば」からの「孤狼の血2」というわけか》《事務所に貢献して、キャリアも積んだ今だから選べるんじゃないかな》など納得の声が多数寄せられた。
「松坂は昨年、ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』(NHK)、『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系)に出演。前者はブラックコメディ、後者はラブコメディでしたが、5月公開の映画『いのちの停車場』はヒューマン医療巨編、8月公開の映画『孤狼の血 LEVEL2』でハードボイルド、9月公開の映画『空白』ではヒューマンサスペンスとジャンルはバラバラで広い振り幅で役を演じています。
18年に出席したTAMA映画賞授賞式で松坂は新人の頃を振り返り、当時、チーフマネージャーからドラマ出演が決まった際に『松坂君はバーターだから』『この現実を受け止めろ』と言われ、2年目には『今年ちゃんと結果を出さないと終わり』、3年目も『ここで結果を出さなければ、本当におしまいだ』と精神的に辛い言葉をかけられ続け、『おかげさまでメンタルがちょっと強くなった』『感謝している』と語っています。それが今では仕事の選び方についてチーフマネージャーとケンカするほどになっているのですから、それだけ精神も役者としても成長したということでしょう」(芸能記者)
今の仕事の選び方は、松坂なりに自信と実績を積み上げてきた結果と言えそうだ。
(柏原廉)